2024.3.31
鈴木愛-史上初の大記録 大会通算3回目のエース
<写真:大会提供>
ヤマハレディースオープン葛城 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)最終日
最終日、鈴木愛が大ギャラリーをわかせた。145ヤードの11番でホールインワンを達成。8Iを選択し、こん身のワンショットは、ピン手前3メートルに落ちて、カップへ吸い込まれた。
「太陽がまぶしくて、まったくボールが見えない。手応えはすごく良かった。でも、フォローの風に乗っていたから、グリーンで止まれ-という感じです。ギャラリーの皆さんの歓声でわかりました」と、苦笑している。
今大会、なかなか優勝へ手が届かないものの、葛城ゴルフ倶楽部山名コースとの相性は抜群といえるだろう。17年、第2ラウンド・4番、23年、第3ラウンド17番に続き、2年連続3回目のエース達成。しかも同一大会で3回はJLPGAツアー史上初の大記録となった。
前日まで、通算1オーバー、36位タイ。ストレスがたまる毎日だった。「雨の影響で、グリーンが例年より重い。あとひと転がりが…。10番もそうでした。だから、次の11番ではバーディーをとる、と気合を入れ直したんです」と振り返った。
一方、けさの練習ではショットの不調を打開しようと、好調時の動画と比較して、スイング軌道を修正。「トップの位置がちょっと低い。順位がそれほどでもなかったし、新しいことを本番で試したい。勇気を出してチャレンジしました」とも。前半、3番から3連続バーディー奪取など、随所で上昇をアピールした。
また、ホールインワンは通算5回。人生初のエースは中学生時の試合だ。他では、オフのタイ合宿、19年・樋口久子 三菱電機レディスプロアマ大会の4番で計8回、達成している。「狙って入るものではないけど、やっぱりすごくうれしい。こだわりまではいかないけど、勝負がかかったホールでは使用するボールは1番。私は、1から4番を使う。でも、2番は2位につながりそうだから、試合では使わない。練習ラウンドだけ。きょうは当然、1番ですよ」と話した。
ちなみに、この日は薄いピンク色のウェアをチョイス。最終日に大会カラーを着用、と考えていた。「来年は優勝したいなぁ」と、通算4アンダーに終わった今回を反省。それだけに、7番でホールインワンを決め、葛城でエースのグランドスラムのシーンも、ぜひ拝見したい。
(青木 政司)
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