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2024.5.3

申ジエ『世界一のスピード』へ挑戦

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)第2日

 大会史上初の東西コースVを目指して、申ジエが来た。ジワリジワリと上昇カーブを描き、あすからの決勝ラウンドへ備えている。この日は3バーディー、1ボギーの70。「第1日はボギーが先行。しかも連続です。アンダーパーでプレーできたとはいえ、すごく悔しい気持ちで夜をすごした。だから、きょうはそんなことがないように、より気持ちを引き締めて臨みましたよ」。

 第2日のスタート時間は早朝の7時30分だった。しかし、1番のティーイングエリアに立つと、美しい景色に感銘を受ける。「コースの皆さまが素晴らしい舞台を、私たちのために整えてくださった。だから、私たちにも精いっぱいのプレーを披露する役割がある。そして、たくさんのギャラリーの皆さまが足を運んでくださっていたことも、より集中力がアップしたエネルギーに」と、心の中で静かに感謝の言葉を述べ、第1打を放ったそうだ。

 違った感覚。きょうはイケる-と豊富な経験が訴えてきた。「1Wのショットがすべて、フェアウェイをキープできた。プレーが少し楽になったけど、風は前日と逆方向。やはり難しいことに変わりはなかった」といい、改めて超高速グリーンへ話題が移る。

 「きのうもグリーンがきれいだったけど、けさはそれ以上。少し、朝露に濡れていてもすごく速い。このコンディションなら週末は本当に厳しくなる」と予想し、「私が経験したコースで指折りのコンディション。また、世界一のスピード」と断言した。

 今後は、次週から2戦のJLPGAツアーへ出場し再び、米国へ向かう。「私はJLPGAツアーメンバー。日本がホームです。プロになって今年で19年目。海外を転戦しながら過ごしていると、驚きや発見がたくさんある。プレーが、さらに上達しています。刺激を得るおかげで、限界を感じることがありません」と改めて語った。

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

 エンジンがかかったのは終盤。15番でバーディーを奪って、パー3・17番では25度の4Uでグッドショットを放った。ピン横に落下し、ホールインワンの可能性も・・・。もっかJLPGAツアーは6週の連続ホールインワン記録を更新中だ。

 「いいショットでも、ランが出てグリーンエッジまで転がっていった。ピンまで、8ヤードぐらい。パターで打って、うまくカップへボールがおさまってくれた。一生懸命プレーしていれば、ごほうびもある」と解説している。

 23年第3日、西コース8番でエースを達成。ちなみに、東コースでは、まだ達成者が出ていない。「これだけグリーンが速くなると、ピン位置が奥目でなければ、エースは難しいでしょう。今回ばかりは、エースよりもパーを私は狙っているんです」。レジェンドは、「結果よりもプロセスを大切にしている。いかにあすの準備を整えるか。それだけで頭がいっぱい」が、偉業へ挑戦する矜持の言葉で締めくくった。

(青木 政司)

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