2024.5.30
相性抜群・上田桃子『お米のリクエストが・・・』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第14戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント2024』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)が5月31日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,339ヤード/パー72)で開幕する。30日はプロアマ大会。また、各選手が入念に最終調整を行った。
コースとの相性が抜群だ。上田桃子は19年大会で優勝の歴代チャンピオン。過去8回の出場は予選落ちがなく、2位が3回と出場選手でナンバーワンだろう。
「いいイメージがわいてくる。縦距離の合う選手がこのコースはいい」と前置きし、「好きです。距離が少し短いけど、トリッキーでしょう」と笑顔を浮かべながら話した。
その表情からも調子上昇がうかがえる。「まずまずの状態です。悪くはない。イメージ通りに体が動くから。しばらく、手首痛でクラブを振り切ることができなかった。おかげさまで、もう、テーピングをしなくてもいい。ありがたいです」と、月が替わる6月猛攻をそれとなくアピール。
そして、意外なパワーの源を口にした。「なぜかわからないけど、ごはんがおいしい土地柄と相性がいいんです。19年、優勝副賞でいただいたコシヒカリがすごくおいしかった。私だけではありません。母、お福分けした知り合いの方から、あのお米がまた食べたい。毎回、この大会へ出場するたびにリクエストがある。今年は、応援してくださる皆さんへ、またお福分けしたいなぁ」。
この日のプロアマ大会。遠目でプレーを拝見しても、好調が伝わってくる。何より、リズムがいい。そういえば-と思い立って、今まで音楽の話を質問したことがないことに気がつく。
「私が母のおなかへいたとき、レゲエを聞かせていたらしい」。当然、常に音楽のある生活を送っている。「ジャズ、ロック、レゲエ、ヒップホップ、ポップス・・・。なんでも聞きます。それだけに、この人と決められないぐらい、好きなミュージシャンがたくさん」と、ひと息入れながら、「ゴルフですから、リズム感を大切にしている。でも、それだけではない。Jポップなら詩の内容まで細かく聞く。そして、海外の曲だったら、やはりビートです。その日、私にとって必要なものをセレクトする」そうだ。
胎児だったころ、聞いていたのはタイム誌が20世紀最高の音楽アルバムへ選出した、ボブ・マーリーのエクソダスかもしれない。最終日のおすすめとしておこう。
(青木 政司)
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