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2024.5.30

揃った好条件 青木瀬令奈が挑む特別な大会

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヨネックスレディスゴルフトーナメント2024 ヨネックスカントリークラブ(新潟県)

 青木瀬令奈が「特別な大会」と、位置付ける大一番がやってきた。「今季はしっかり優勝争いができていない。それだけに、調子が上がってきた今回は何が何でも-。そんな気持ちでいます」という。

 17年、今大会でツアー初V。しかも、高校3年で出場したジュニア大会でも優勝を飾っている。「4年間の下積みを経て、ようやく勝てたトーナメント。初優勝は、やはり何勝していても、格別な思いがあります」という。この2大会、いずれも最終日に66をマークするなど、不思議な縁で結ばれている。

 「新潟は地元の群馬のおとなり。祖父、祖母を含め、家族の前で優勝することができました。最高のプレゼントになったと思います」と振り返った。それだけではない。ヨネックカントリークラブで、プロ2年目の12年。初の最終日、最終組を体験。「絶対、緊張して力が発揮できないかもしれない。あの日は、練習ラウンドのようにプレーすることが目標でした。ところが、まったくうまくはいかない。試合後、そういえば、第2日は適度な緊張があってうまくプレーできた、と思い出し、ゴルファーとしての教訓にした」と言葉を区切り、「ジュニアの選手からアドバイスを求められた際、自らの体験をもとにして、適度な緊張感が優勝をもたらすことを話している」と語っている。

 ちなみに、過去の成績が表すように、これから夏場へ向けて好成績を。「なぜかはわからないけど、私は夏が大好きだからかもしれない。でも、父曰く、私の誕生日だから6月は強い・・・」。加えて、6月は父の日もある。家族愛がそうさせるのかもしれない。

 そんな話をしながら、「オフの間はもちろん。開幕戦からいろいろなことへ取り組んできて、ようやく形になって実践できるようになった」と加えた。いよいよ、開幕。取材をしていても、心地よさそうな緊張感が伝わってくる。

(青木 政司)

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