2024.5.31
森田遥 パッティングの極意を大公開
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ヨネックスレディスゴルフトーナメント2024 ヨネックスカントリークラブ(新潟県)第1日
この日は、森田遥がバーディーショーを披露。スタートから、パッティングの名手にふさわしいスーパープレーを連発した。「決して、ショットがよかったわけではない。ゴルフはパッティングで成り立つスポーツですからね」の言葉には、実に説得力があった。7バーディーの最長距離は9番の8メートル。他にも4、17番で7メートルをカップインさせている。
「ラインはいつも読めていると思う。ただ、そのラインをきっちりと、とらえるようなボールを打てるか、うまく転がっているか、それだけですよ」と、説明はとてもシンプルだった。スタッツをみると、それが良くわかる。1ラウンドあたりの平均パット数は27.8630の1位。加えて、ツアーでは最も3パットが少ない。「私にとってのバーディーチャンスは7メートルぐらいかなぁ」とも話している。
ということで、高速グリーンを得意としているが、今大会は天候をにらんで、「雨予報だったし、強くボールを転がす。私は感覚派だから、具体的にどう違うか説明はできないけど、30パーセントぐらい強くした」そうだ。ただし、毎回うまくいくわけではない。「前週、ショットの調子が良かったけど、アンジュレーションにやられて・・・」と、今季2度目の予選落ちを喫した。その悔しさを晴らすのは、やはり好スコア、好成績だろう。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
しかし、好事魔多し。第1日はさしずめ、最終18番だろう。「アライメントでちょっと悪いクセが出た」と、ダブルボギーのフィニッシュだった。「トップといったって、強烈に印象はよくありません。これが出だしなら、なんてことはなかったけど」と、猛省している。
だが、残り2日間へ向け、新たな教訓となればいい。ちなみに、なぜパッティングが好きになったのだろう。ちょっと考え、少しだけ微笑みながら、「単純なことが理由です。スイングでもっとも振り幅が少ないのは、パッティングだから」。意外な答えに、こちらが驚かされた。本格的な夏が来る前に今季初Vがテーマ。あすのムービングデーが、カギを握る。
(青木 政司)
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