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2024.6.5

竹田麗央、海外遠征での課題はロングアイアンの精度

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第15戦『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億5,000万円/優勝賞金2,700万円)が6月6日、兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部(6,526ヤード/パー72)で開幕する。5日はアマプロチャリティトーナメントが行われた。

 今季3勝を挙げ、メルセデス・ランキング1位の座を守り続けている竹田麗央。自身初の海外メジャーとなった全米女子オープンでは、3オーバーながらも9位タイに入る健闘を見せた。

 「大会前はどうなるか全然分からず、自信もありませんでしたが、出場してみたら結構戦えるなという手応えはありました」。第1日は51位タイと出遅れたが、第2日以降に巻き返した。日本のトップとして堂々と世界の舞台で自分のゴルフを展開した。

 同時に、世界で戦うことの楽しさも改めて知ったという。「練習ラウンドの雰囲気とかすごく楽しかったです」。国内のゴルフ場と比べて敷地面積が広いこともあり、その解放感に魅力を感じる選手は少なくない。さらに、選手もフレンドリーなだけに、より自由な雰囲気を味わったのだろう。ついには、もっとこの雰囲気で戦いたい気持ちから、2週後に開催される全米女子プロゴルフ選手権への参戦も表明した。

 当然、今回以上の成績を残したいところだが、竹田なりに海外で戦う上での課題も見つけてきた。「まずはパッティングですね。今まで経験したことがないぐらいにグリーンの傾斜が強くて、たくさん3パットをしてしまいました。あとはロングアイアンの精度を上げることです」。飛ばし屋の竹田にとって、国内でロングアイアンを手にすることは少ない。ところが、距離の長い海外ではどうしてもロングアイアンを手にする機会が多いという。

 「5番アイアンで打ったパー3でのティーショットをバンカーに入れたりするので、次のメジャーに向けてしっかりとグリーンをとらえるようにしたいです」。単なる方向性だけでなく、縦の距離感を合わせられるようになれば、自動的にスコアアップにつながる。今のところ、全英女子オープンも出場濃厚で、エビアン選手権出場も十分チャンスがある竹田。そこでも上位にいくには、今回の課題を解決することが必須となる。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 そんな竹田だが、ジュニア時代から続けていることがある。練習前に必ず素振り用のバットを振ることだ。「体全体を使ってゆっくり振るんですけど、それをルーティーンにすることで、クラブもスムーズに振れるんです」。面白いのは、グリップエンドのところに鉛を巻いていることだ。竹田にとってはヘッドが重すぎるので、バランスを調整するためらしいが、体に負担がかからないからこそ、思い切って振り抜くことができる。


 海外の魅力を感じているからといって、国内トーナメントを軽く見てはいない。今大会は2度目の出場となるだけに、コース攻略法は頭の中にある。「第1日から自分のプレーをして、最終日に優勝争いできるようにしたいです」。直近の4日間大会では優勝、2位と好成績を残しているだけに、4日間大会の戦い方も十分把握している。まずは今季4勝目でメルセデス・ランキング1位の座をしっかりと固めておきたいところだ。

(山西 英希)

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