1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 大会初の連覇に向けて岩井千怜が首位タイへ浮上

2024.6.7

大会初の連覇に向けて岩井千怜が首位タイへ浮上

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第15戦『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億5000万円/優勝賞金2700万円)大会第2日が6月7日、兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部(6526ヤード/パー72)で行われた。2打差に9人がひしめく大混戦となったこの日、通算7アンダーの首位に吉本ひかる、小祝さくら、岩井千怜の3人が並んだ。1打差の通算6アンダー、4位タイに高橋彩華、大里桃子。
(天候:曇り時々晴れ 気温:25.1℃ 風速:2.8m/s)
《グリーン=スティンプ:13フィート コンパクション:24.5mm》

 昨年の今大会で完全優勝を飾った岩井千怜がついにリーダーボードの一番上に立った。午後スタートとなったこの日、午前スタートと比べるとグリーンが硬くなり、ボールのスピードもアップしたと語る選手が多い中、7バーディー、2ボギーの67をマーク。21位タイから一気に順位を上げてきた。

 「2アンダーだった第1日は全米女子オープンの影響が多少残っていたのかもしれません」。今回の開催コース以上にグリーンが硬く、スピードが速いコースセッティングで戦ってきたことで、アプローチやパッティングをどうしても弱めに打ってしまっていたというのだ。繊細なタッチが求められていただけに致し方無いが、わずか1日でその感覚を調整。4番・パー5では8ヤードのアプローチを直接入れてバーディーを奪ったかと思えば、18番・パー4では5メートルのバーディーパットを入れるなど、アプローチとパッティングのタッチがピタリと合った。

 ただ、小技以上に圧巻だったのは17番・パー5での第2打だろう。ピンまで残り260ヤード、軽い左足上がりのライだ。3番ウッドを振り切ると、ボールはグリーンに向かって一直線に飛んで行く。グリーン手前に落ちた後、勢いよく転がっていった。

 そのままグリーンをオーバーするかと思いきや、グリーン奥のラフに沿うようにボールが転がり、ピンの方へ戻ってくるではないか。約4メートルに止まるスーパーショットにギャラリーも大喜びだった。残念ながらイーグル奪取はならなかったが、このホールをバーディーとしただけでなく、18番のバーディーにもつなげた。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 もっとも、この日はスタートからショットが好調だったわけではない。上半身に力が入っていたことで、いつも以上にボールへのコンタクトが強くなっていた。そのため、アイアンショットの縦距離が合わなかったが、9番ホールでリラックスすることを強く意識したことで、それ以降のホールでは距離を合わせることに成功した。

 首位タイで決勝ラウンドに進むことになったが、こうなると大会史上初の連覇への期待がかかる。「特に意識はないですね。コースに対してどう対応するかが自分にとってやるべきことだと思います」。余計なことを考えず、とにかく目の前の1打に集中する。まさに千怜流ともいえるが、RKB×三井松島レディスでは大会連覇を飾っている。まずは、第3日もしっかりとスコアを伸ばし、最終日を好位置で戦える準備をしておくつもりだ。

(山西 英希)

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

search検索