2024.6.15
竹田麗央は学びの人 Vのカギはパッティング
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第16戦『ニチレイレディス』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が6月15日、千葉県千葉市・袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(6,584ヤード/パー72)で行われた。通算8アンダーで竹田麗央が首位へ浮上。1打差の通算7アンダーで木村彩子、桑木志帆が逆転をうかがう。4打差に14人がひしめく大混戦ムード。最終日も必見だ。
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《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:24mm》
好事魔多し。竹田麗央が今、最も意識していることだ。「まず、体が大事です。前週、勉強をしました。また、きょうの後半は突然、風の読みが難しくなり、ミスショットまで。前半はいい感じだったから余計です」と第2日を総括。それでも、「80点のラウンドでした」と、笑顔で不安を吹き飛ばす前向きな姿勢が好印象だった。
スタートで3メートルのバーディーを決め、その勢いで2番も連続バーディー奪取。一気に首位争いへ加わった。だが、後半は11番で何と、1メートルのパーセーブを失敗。JLPGAツアーでは74ホールぶりのボギーを叩いた。「ずっとノーボギーだったのはわかっていました。でも、まさか1メートルのパッティングを外すなんて・・・。だけど、ものは考えようです。最終日でなくて良かった」と気持ちを切り替えたそうだ。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
前週、第1日は全米女子オープンから帰国直後と思えないほど、元気いっぱいのプレーで66をマークしたがホールアウト後、背中痛に見舞われ、第2日のスタート前に棄権。針治療などを施して、今大会は驚異的な回復力をアピールした。「ストレッチをよりしっかり行って、予防につとめている」という。
一方、自身のプロとしてのこだわりは飛距離。これはデビュー当時から不変だ。「スタッツを確認するのは、ドライビングディスタンスだけです」と、言い切るほどのこだわりがある。
この日のベストは2番。フェアウェイが狭く、打ち下ろしのため、第1打で1Wを選択する選手も多いが、全集中で会心のショットを放った。ちなみに、飛距離は276ヤードでもド迫力である。
次週は再び、渡米する。「優勝してから行くのがいい」とターゲットを定めている。ただし、「これだけの混戦。最後はパッティングです」。プレーはダイナミックだが、常に最新の注意をはらっている。好調が続くのはもうひとつ、努力の積み重ねも加えておこう。
(青木 政司)
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