2024.6.15
木村彩子 ポスター&県民の日でV争い参戦
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニチレイレディス 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)第2日
15日は千葉県民の日。となれば、木村彩子の出番だ。出身は大阪府でも、「ゴルフをはじめたのは千葉へ引っ越してから。だから、千葉の試合になるとよけい気合が入ります」という。
なるほどである。ツアー初V、23年の伊藤園レディスゴルフトーナメント2位も千葉県だった。ステディーなプレーが身上。この日のラウンドでも持ち味を存分にアピールしている。
「キーポイントは6番。6メートルのパーセーブができたからです」と振り返った。続けて、「前半、ショットがいまひとつ。少しずつ、修正しながらのラウンドでしたけど、ほんの少し、グリップを短く持つと安定してきました」とも。9、10番の連続バーディーで流れをつかみながら、14番がハイライトだろう。グリーンカラーから8メートルをチップインバーディー。17番、3メートルのフックラインをきっちりと読んだパッティングも、お見事と声をかけたくなるほどだ。
「なぜかはわからない。千葉だけではなく、関東のコースではラインが読みやすい。グリーンの色が、黄緑色の感じだからかもしれませんね」と解説した。2週前は全米女子オープンへ出場。「コテンパンにやられたけど、すごく楽しい。おかげであの遠征の後、今まで距離に応じたクラブの番手を選択していたけど、意識が変わった。狙いのボールを打つためには、どんな打ち方がベストかを深く考えている」そうだ。
一方、今大会は奮起しなければならない起爆剤があった。「大会ポスターへ私の写真をつかってくださった。本当にコースで拝見してビックリ。サプライズです。主催者さんに心から感謝を申し上げます」と、とびっきりの笑みを浮かべている。
さらに、勝負勘のさえも見逃せない。きのうはレモンイエロー、第2日はグリーンで2位タイへ浮上と、コーディネートカラーが活力を与えている。「私、起床してカラー占いをチェックする。それでウェアを選びます」と前置きし、「最終日は父の日ですし、感謝を込めて、優勝を意識してプレーします。強い竹田さんと私は、まったく正反対のプレースタイルですけど、ギャラリーの皆さんが楽しんでもらいたい」と力強い言葉で締めた。
心技体が充実。決戦へ準備万端である。
(青木 政司)
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