2024.6.16
ゲキ変中 川﨑→クロスハンド 大出→自然体
川﨑春花<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ニチレイレディス 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)最終日
突然のひらめきが最終日にスパーク。川﨑春花が65の猛チャージで5位タイへ食い込んだ。ホールアウトすると、「うふふ・・・」と謎の微笑み。大混戦の展開で一時は首位へ立った。それでも15位タイから追い上げたのだから価値がある。
第1日、初めてクロスハンドグリップで挑戦することを決意した。「思い通りのストロークができない。どうしよう、と考え、クロスハンドはやったことがないけど、ひょっとしたらの予感があった」。27→28→26とパット数が安定したことで、良いリズムがうまれる。特に3ラウンド目となれば、安心感が増した。
得意のショットへも好影響を与える。前半5バーディー、ノーボギー。気分が乗ってくる。10番では、3Wを選択した残り219ヤードの第2打で2オンに成功。楽々とバーディーを奪った。
「去年の大会で、初めてこのコースでプレー。第一印象から好きだなぁと感じた。何か、いいスコアがでるような予感がしますからね」と説明。事実、第1日、第2日でそれぞれイーグルをマークしている。「今年は体調が良くても、なかなか成績があがらなかった。でも、今回できっかけをつかんだ。とにかく毎試合、上位で戦いたい」と話した。未体験のクロスハンドをわずか3日間でマスター。その資質に改めて驚いた。
大出瑞月<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
一方、今大会は第1回リランキングが行われ、大出瑞月が大躍進。QTランキング72位から、35位へジャンプアップした。今季はここまで、JLPGAツアー出場は2試合。しかも、前回はウェイティングで資格をつかみ、今回は主催者推薦選考会から-のプロセスだ。
「本当に長い一週間。疲れました」と安どのため息がもれた。これで次週からは連戦である。いったい、どんな変化があったのだろう。「しなきゃいけない、をやめました。それから、できないこともやらない。去年まで成績がよく、気合が入ると空回りばかり。とにかく、自然体です」。そんなスタイルへの転換を思いつき即、実行へ移したことが好結果をもたらした。
もうひとつ、変えたものがある。「今年からひとりでツアーを転戦中。いろいろと大変だけど、マイペースでできることがいい」とか。ちなみに、この日は、「父の日ですけど、母の誕生日です」と、好成績を両親へプレゼントした孝行娘になった。
ところで、気になったのはサンバイザーにとりつけたボールマーカーだ。「姉から韓国旅行のお土産。カカオフレンズのアピーチです」。本当に目立つ。そうはいっても、桃は邪気を払い、吉兆をもたらすともいわれている。効果抜群だった。
(青木 政司)
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