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2024.6.23

6打差リードの小祝さくら『72ホール決着が望ましい』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額3億円/優勝賞金5,400万円)大会第4日が6月23日、千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズカントリークラブ(6,688ヤード/パー72)で行われた。降雨によるコースコンディション不良のため、第3ラウンドの競技再開が7時から13時に繰り下げられた。8番ホールからスタートした小祝さくらが65をマークし、通算15アンダーで首位に立った。6打差の通算9アンダー、2位タイに沖せいら、高橋彩華、藤田さいきが続く。 (天候:雨 気温:21.4℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:24~25mm》

 2日間に渡って行われた第3ラウンド、小祝さくらは前日に3バーディー、ノーボギーの好スコアで7ホールを消化。この日は残り11ホールとなったが、不安だったのは前日のいい流れをそのまま持続できるかどうかにあった。というのも、本来は7時スタート予定だったため、3時過ぎに起床。4時50分にコースへ到着したものの、スタート時間が13時に変更される。多数の選手はホテルなどに一度戻り、仮眠を取ったりしていたが、小祝はホテルへ帰ってもゆっくりできないと判断し、コースに残って時間をつぶした。

 通常とは異なる疲労度を感じながらのスタートになったが、そんな状況を微塵も感じさせないゴルフを展開。なんと4バーディーを奪い、通算15アンダーまでスコアを伸ばしたのだ。「その意味では、いいラウンドだったと思います」。好調ゴルフの要因は、ティーショットとパッティングだったという。確かに第3ラウンドは14ホール中10ホールでフェアウェイをキープし、パッティングも26パットにまとめている。ティーショットに関しては、前週から続けてきた、ドローボールを打つスイング軌道の修正が功を奏しているのだろう。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 セカンドショットの調子もよく、14番パー4では前日の7番パー4に続き、第2打がピンをかすめるスーパーショットを見せてバーディーを奪う。それでも小祝自身は納得していない。「アイアンショットでは、いいショットもたくさんありましたが、ミスショットも何度かありました」と、調整課題として挙げた。このように隙を見せないところが、デビュー以来、安定して好成績を残し続ける理由ともいえる。

 当然のように、最終日を2位に6打差をつける首位で迎えても、「まだ18ホールありますし、どうなるか分かりません。明日は最後まで集中力を切らさずにプレーすることが目標です」と、慎重な姿勢を崩さない。

 今大会は月曜日の予備日を使用して72ホール完遂を目指すのが大会主催者の意向。それも小祝にとっては望むところだという。

 「4日間、72ホールをプレーした方が選手の実力も出ますし、悔いなく大会を終えることができます。私にとって4日間できることは望ましいです」。実に清々しい考え方であり、ゴルフに対する真摯な姿勢が伝わってくる。もちろん、あと18ホールを戦っても、首位の座を譲るつもりはない。最終日は、今季の目標であるシーズン複数回優勝に向かって突き進むだけだ。

(山西 英希)

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