2024.6.26
2週連続優勝を狙う小祝さくらのモチベーションはK-POP
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
資生堂 レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)
前週のアース・モンダミンカップでは5日間にわたる72ホールの激戦を制した小祝さくら。最終日は最高気温が31.5度まで上がり、ラウンド中は暑さにかなり体力を奪われながらも最後まで戦い抜いた。今週はさらに気温が高くなりそうだが、「日傘、氷のう、水分補給の3つを基本に、しっかりと暑さ対策をしたいと思います」と語る。
北海道出身の小祝にとって、暑さは最大の敵だ。これまでも、「暑いのは苦手です」と、再三再四語ってきた。「ジュニア時代から全国大会のように北海道外での試合に出場するときは、暑さ対策だけは忘れませんでした」。ただ、最近はどんどん暑さが増しているため、対策が追いつかないのも事実だ。それでも、過去の記録を見ると、8月開催の試合を2回制しているし、何よりツアー初Vを飾った19年のサマンサタバサレディースは猛暑の中で行われていた。
そんな小祝が、暑さにも負けず、試合も休まず、必死に毎試合出場して上位で戦うモチベーションになっているのが、あるK-POPグループだという。「RIIZEというグループなんですが、その中のウォンビンが好きなんです」。聞けば、大人気グループのため、ライブのチケットを取るのもひと苦労で、以前に開催されたツアーではチケットをゲットすることができなかった。ところが、今年の8月に開催されるツアーのチケットは運よく獲得できたという。
「今はそれだけを楽しみにして試合に出ています。問題はそのライブが終わってしまうと、何をモチベーションにしたらいいのか…」。肝心のゴルフに関しては、まだ試合数が半分以上残っており、メルセデス・ランキングは特に意識していないとのこと。9月以降、まだ制していない公式競技が3試合残っているだけに、それに勝つことがモチベーションとなる。
もちろん、モチベーションにかかわらず、どんな試合でも全力を尽くして戦うのが、小祝のモットーでもある。この日はプロアマ大会で18ホールをラウンドし、昨年までとの違いなど、コースをきっちりと確認した。
「16番パー5と18番パー4の距離が伸びていましたね。ラフもちょっと長くなっていたので、ドライバーの方向性が大事かなと思います」。
16番は昨年よりも55ヤード伸びて538ヤードに。2オンは厳しいので確実に3オン狙いで攻めたいとのこと。18番は37ヤード伸びて401ヤードになったが、第2打で長いクラブを持つ確率が高いだけに、やはりフェアウェイをしっかりキープしておきたいところだ。
どれだけ暑くなるかは試合が始まらないと分からないが、2週連続優勝の経験は19年に1度ある小祝。3年ぶり2度目となる2週連続優勝のチャンスを逃す手はないだろう。
(山西 英希)
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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