2024.6.27
ラフ対策が功を奏した堀琴音が2位T発進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
資生堂 レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)第1日
いよいよラフが気になるシーズンがやってきた。前週のアース・モンダミンカップからラフが気になるという言葉がチラホラと聞こえていたが、今週はさらに青々としたラフが選手を待ち受けている。そんな状況で初日に5アンダーの2位タイと好スタートを切ったのが、堀琴音だ。
この日は3連続を含む5バーディー、ノーボギーの67をマーク。「ショットもパッティングも久しぶりに良かったです」と、ワールドレディスサロンパスカップの第2ラウンド以来、今季3度目となる60台に満足げな表情を浮かべた。
実は先週、堀のキャディーを務めたのは、森守洋コーチだった。その際、堀にアドバイスしたことが2つ。ラフからの打ち方とパッティングのストロークについてだ。
「ラフから打つ場合、私の中ではボールを上からつぶすイメージで打っていましたが、やり過ぎると逆に飛ばなくなるので、『もう少しボールをつかまえた方がいいよ』と言われました」。ただ、ボールがラフに深く沈んでいるときは、今までの打ち方でいいとのこと。要は、ボールの状況によって臨機応変に対処することを改めて認識できた。
早速、その効果が表われたのが1番パー4だ。手前のグリーンエッジまで145ヤード、ピンまで161ヤードのシチュエーション。7番アイアンか8番アイアンで迷った結果、8番アイアンを選択し、つかまえ気味に打つと、ボールはエッジの先に落ち、そのままピンの近くまで転がっていった。このホールから3連続バーディーを奪っただけに、今日のゴルフに勢いをつけたのは間違いない。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
また、パッティングではボールの回転をもっと意識するべきだとアドバイスを受けた。「特に打ち出しでの回転について言われました」。パッティングの場合、ボールに対して真っ直ぐな回転を与えた方が転がりは良くなり、ラインにも乗りやすい。仮に、斜めの回転がかかっていると、ラインに乗っていても途中で外れてしまう。
「先週ぐらいから転がりは良くなっていましたが、ようやくスコアに結びついてくれました」と、ひと安心だ。
昨年はメルセデス・ランキング51位に終わり、シード権獲得にあと一歩及ばなかったが、55位以内に与えられるツアー前半戦の出場権を活かし、第1回リランキングで17位に入った。これで9月ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンまでの出場権を確保した。
シード復帰を目指す今季は、前週までのメルセデス・ランキングが62位。今大会は4日間大会でポイントも大きい分、このまま上位を死守したいところだ。シーズン当初から体の可動域を広げるトレーニングを行っていた堀だが、その効果が最近になってようやく表れてきている。いろんな要素が絡み合って好スコアをマークしただけに、残り3日間も気を緩めずに自分のゴルフを貫くつもりだ。
(山西 英希)
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