2024.7.4
葭葉ルミの壮大な計画『ブーイングを浴びる』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)第1日
気がつけば、8年。4アンダー、8位タイで第1日を終えた葭葉ルミがしみじみと語っている。「16年、ツアー初優勝はこの季節。周囲からそんな声をかけられると、それほど長い間、プレーしているのか、と改めて感じます。まだ、第1日が終わったばかりですけど今季、ヨネックスレディスで初めて、優勝争いに加わった。しみじみと思ったことがあります。試合はやはり、上位でプレーすると楽しい」。
第1回リランキングで24位へ上昇した。QTランキング56位でスタートした24年、現地ウェイティングを行うなど、改めてトーナメント出場する意義を十分に考えさせられた前半戦である。
それだけに、一戦必勝のスタイルで今大会へ臨む。「今回は1W、パッティング、ショートゲームなど、すべてがかみあっているように感じる。その証拠にバーディー数が多い。おかげさまで伸び伸びとプレーができました」と満足そうに話した。続けて、「久々に洋芝でプレーしたおかげで、感覚がすごく良くなっている」とも。
際立ったのは、後半の4バーディー。パー5の11、12番では飛距離のアドバンテージを存分に生かした。そして、パー3・14番は5Iで1.5メートルへ運び、16番がのぼり5メートルのフックラインを読み切り、鮮やかなカップインでギャラリーをわかせる。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
実は、こんなプランを立てていた。次週はオープンウィークでも、ステップ・アップ・ツアーのあおもりレディスオープンゴルフトーナメントが11日、開幕。シード選手以外には出場権があり、「10年ぶりに出てみようとエントリーした。東北のファンの皆さんにお会いしたい。幼少時、私は青森に行ったことはあるらしいけど、記憶がまったくない。大会の前夜祭では、ねぶたがみられるという話もうかがった。ステップはセルフプレーで、4サムだからリズムも変わるし、気持ちをリセットしてきます」といい、「もし、今回優勝してステップへ出場すれば、超おもしろいと思いませんか。きっと、選手のみんなからブーイングを浴びるでしょう。そんな状況で、また優勝を飾れば・・・」。
確かに前代未聞である。あすもまた奮闘しなければならない。7月に輝く壮大な計画は、順調に滑り出した。
(青木 政司)
関連ニュース & トピックス
- 2024.11.21
- 無我夢中-鈴木愛が示す新境地
- 2024.11.7
- 上田桃子-プロの仕上げは『優勝』
- 2024.11.7
- 女王学でパワーアップ 竹田麗央3度目の挑戦
- 2024.11.6
- 大会連覇を狙う酒井千絵、斉藤裕子が首位発進
- 2024.11.6
- 最新情報ーボンドカップ 「グランドシニアの部」ー明日へひとこと