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2024.7.6

木村彩子 最終日は『全ホール、バーディー』宣言

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)第3日

 神風が吹いてきた。コンディションが難しくなれば、私の出番-とばかりに木村彩子が上昇。通算9アンダー、4位から大逆転を目指す。「第1日からショットの調子がすごくいい。でも、パッティングがなかなか決まらなかった。でも、きのうの17番、3メートルのバーディーから変わりましたよ」と変身の理由を語っている。

 この日のベストスコア67をマーク。しかも、3メートル以上のバーディートライを3回、成功だ。「気持ちの持ちようも変えました。きのう、序盤はボギーが先行してイーブンパーまでスコアが落ちて・・・。その時点からひたすらバーディーをとろう、となった」そうだ。

 変化といえば、勝負へのアプローチも同様。6月のニチレイレディスの際、指導を受ける南秀樹コーチから、「最近、神社に参拝へ行っている」と聞かれ、ハタと思いつくことがあった。

 「ちょうど一年前、千葉神社へ参拝し5位タイと好成績を収めたことがある。ただ、今年は初詣以来、足を運んでいない。そこで再び、ニチレイレディスから試合では毎日、神社へ詣でて、無事と好スコアを祈願し、コースへ向かうことにした。きょうも伊夜日子神社で、自己紹介からスタートして、試合で力をお貸しくださいと手を合わせた」という。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 最近は私服でも「木村プロですね」と、声をかけられることが増えてきた。それもまた、シード選手の勲章というものだ。「銀座や、虎ノ門ヒルズで声をかけてくださった時は、すごくうれしかったです。同時にもっと強くなりたい、という自覚も出た。勝負事は運に左右されることもある。一生懸命、練習をして試合へ臨むことは当然だけど、参拝することで気持ちまで引き締まります」と話した。

 首位とは6打差があるが、「最終日は、全ホールでバーディーを狙います。私はプロ。もっと存在を知ってほしい。体形は小柄だけど、こんなに頑張っています。そういうところをみてください」とアピールも欠かさない。応援したくなる。そんな選手だ。あすもまた、参拝をすませ、決戦へ挑む。

(青木 政司)

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