2024.7.19
蛭田みな美「1ヤード分強め」のパッティングで2イーグル奪取
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
大東建託・いい部屋ネットレディス ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)第2日
蛭田みな美が2イーグル、3バーディー、ノーボギーの65をマーク。首位に4打差の7位タイにつけた。インスタート最初の10番・パー5で7メートルのイーグルパットを決めると、14番・パー4でもPWで打った120ヤードの第2打がチップイン。昨年8月の「CAT Ladies」で初勝利を挙げて以来の、自身2勝目を視野に入れた。
1ラウンド2イーグルは、達成者多数のJLPGAツアー最多記録で、今季は小祝さくらが4月のフジサンケイレディス第2日にマークして以来2例目。ただ蛭田は5番・パー4でも、ピンまで249ヤードのティーショットを3Wで6メートルにワンオンさせ、イーグルパットが惜しくもカップをかすめていた。入れば前人未踏の「1ラウンド3イーグル」だったとは、「知らなかった」と苦笑する。
昨年のこの大会では対照的に、72、70を叩いて予選落ち。グリーンが重いといわれるコースで、「実は昨日も、前半はパッティングが届かなくて苦しみました。後半から1ヤード足して考えて強めに打つようにしたら、入るようになりました」と相好を崩した。実際、スタートの10番のグリーン上で、7メートルのスライスラインを8メートル弱分の強さで打って決め、自分の感覚に確信を得たことが快進撃に結びついた。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
昨年は初優勝で初シード権を獲得し、メルセデス・ランキングも20位。今季はさらに今大会開幕前の時点で同14位に躍進している。昨年はサッカーJ2・いわきFCのスタッフを兼ねていたためコースに来られなかった個人トレーナーが、今季は全戦帯同している。「毎日ケアをしてもらえるので、体の調子がいい。そのお陰で成績が安定しているのかなと思います」と要因を明かす。
また、福島県の実家には「ほぼ毎週帰っています」と笑う。祖父母、両親、4歳上の姉、猫2匹と犬1匹が待つ実家は、どこよりも落ち着けて、気分転換を計れる場所だ。特にオープンウィークだった前週は、存分に休養を取った。
今週の月曜(15日)に27歳の誕生日を迎えたばかりの蛭田。今季は「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップには絶対に出たいので、それが目標です」と力を込める。公式競技で今季最終戦の同大会出場資格は、今季ツアー優勝者、同大会前週終了時点のメルセデス・ランキング上位者などに与えられる。27歳最初の大会で頂点に立つことが、目標達成の近道であることは間違いない。
(宮脇 廣久)
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