2024.8.9
政田夢乃が目指す7試合ぶりの上位進出とシード権争い
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)第1日
昨年のプロテストに5度目の挑戦で合格した政田夢乃。QTランキングでは147位だったものの、リゾートトラスト レディスで8位タイに入るなど少ない出場ながらもポイントを獲得。第1回リランキング30位となり、後半戦の出場権を手にした。ただ、後半戦は大東建託・いい部屋ネットレディスでは64位タイ、北海道meijiカップでは予選落ちと思うような成績を残せずにいた。
「実は体調不良もあってあまり食べることができず、飛距離が落ちていたんです。それで走り込んだりして体力を取り戻すことから始めました」。体力アップと同時に、自分のスイングも見つめ直した結果、アイアンショットでグリーンをとらえる回数が増えたという。
開幕当初から出場している選手なら、シーズン中盤を迎えるぐらいには、トーナメント期間中のペース配分なども理解してくる。しかし、前週までに政田が出場したのは7試合に過ぎず、試合のペースをつかめずに疲労がたまっていた。それでも結果を残したいため、どこか無理をしたことが体調不良やスイングの変化につながってしまったのだろう。
わずかな時間を見つけ、体力強化に励んだことは正解だった。今大会の開催コースは比較的距離が長いほうだが、「いつもの試合と同じように回れました」と、距離の長さは感じなかったからだ。体力が戻ったことで、ショットのキレも復活。第1ラウンドではサスペンデッドで1ホールを残したが、6バーディー、1ボギーの5アンダーまでスコアを伸ばすことができた。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
軽井沢72ゴルフ&コースは本州では珍しいベント芝を採用しているが、ベント芝のゴルフコースが多い北海道出身の政田にしてみれば、むしろ馴染み深い芝ではある。「同じベント芝でも軽井沢の方が北海道よりも芝が軟らかく、打ちやすく感じます」というだけに、体力、ショット力が戻った今の政田にとっては、好スコアをマークできる要素のほうが多くある。
「やっぱり試合に出場するからには優勝を目指したいですし、シード権も獲得したいと思いますが、まずは目の前の1試合ずつ、しっかり集中してトップ10に入りたいですね」。新人でいきなりシード権を奪うのは難しい。しかし、シード権争いに加わることで、新たな発見も期待できる。ひと回りもふた回りも大きく成長するためにも、まずは今大会で今後につながる爪跡を残しておきたいところだ。
(山西 英希)
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