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2024.8.10

堀琴音、『横浜』の借りは『軽井沢』で返す

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)第2日

 約1カ月半前に戸塚カントリー倶楽部西コースで開催された資生堂レディスオープンでは、最終日を首位で迎えながら2位に終わり、涙をのんだ堀琴音。しかし、その際、次のように語っていた。「この感じなら、ツアー通算3勝目をしたい、ではなく、できると感じました」。確かに、敗れこそしたものの、切れのあるショットやしぶとくパッティングを決める姿から、3勝目はそう遠くないと感じさせた。

 この日はサスペンデッドの残り3ホールを加えた21ホールをラウンド。7バーディー、ノーボギーで通算9アンダーまでスコアを伸ばした。圧巻だったのは13番から15番までの3連続バーディーだったが、堀自身は「気がついたら3連続だったという感じです」と振り返る。それだけ目の前の1打に集中していた証拠だろう。

 前半戦のラスト2試合では2位、5位といい感じだったが、後半戦に入り、大東建託・いい部屋ネットレディスでは予選落ち、前週の北海道meijiカップでは48位タイと調子を崩していた。ショットがしっくりこなかったのが原因だった。ところが、今週は堀のコーチを務める森守洋氏が原江里菜のキャディーを務めていたこともあり、一緒に回った練習ラウンドではスイングをチェックしてもらう機会に恵まれた。その際、アドレスのアライメントが乱れていたことを指摘され、そこを修正した結果、ショットの調子が戻ってきたという。

 「調子でいえば、優勝争いをした資生堂レディスオープンのときと変わらないと思います」。首位の河本結とは3打差あるが、決して逆転できない数字ではない。


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 昨年はメルセデス・ランキング51位に終わり、シード権を手放すことになったが、55位以内に与えられる前半戦出場権を有効に生かし、リランキング17位に入った。現在、そのメルセデス・ランキングでは32位とシード復活を十分狙える位置にいる。それでも堀の狙いは、ツアー3勝目にある。

 「3打差は大きいと思いますが、今大会の開催コースは池が効いていたり、洋芝だったりするので、何があるか分かりません。どれだけ大差が開こうが、最後まであきらめずにプレーするだけです」。気合の入った表情で語った堀だが、試合に負けたことで手に入れたものは小さくない。せっかくのチャンスを今度こそ逃さないようにつかみ取るつもりだ。

(山西 英希)

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