河本結『18ホール、すべてバーディーを』　

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　JLPGAツアー2024シーズン第23戦『CAT Ladies 2024』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）が8月16日、神奈川県箱根町・大箱根カントリークラブ（6,652ヤード/パー72）で開幕。15日はプロアマトーナメントが開催され、また出場各選手が入念な最終調整を行った。

　何事もなかったように、河本結は、「暑いですねぇ」と話を始めた。前週、5年ぶりのJLPGAツアー通算2勝目を飾っている。「おめでとう。優勝はすべて最終日の11日で終わりです。LINEで200件ぐらい、お祝いのメッセージを頂戴しました。その他、SNSでコメントを1500件ぐらい。また、いいね－も本当にたくさん。皆さん、ありがとうございます。返信などは当日にすませた。新しい日がやってきましたよ」と、淡々と語っている。

　初V→2勝目の間には、数多くの苦悩があった。紆余曲折。さまざまなことへ挑戦した。活路を見出したのはメンタルトレーニング。「この世界、自分を強く持っている人が上へ行く。私自身をつくっています」と話した。目指す究極のスタイルが、「毎試合、優勝争いをする」。今季は好不調の波が少ない。少しずつ、成果があらわれてきた。

　とはいえ、11日はうれしいこともたくさん。帰宅して、すぐさまプロゴルファーの弟、力の家を訪問した。「すごく喜んでくれていた。シャンパンを用意して、乾杯したけど、お互い口にしたのはほんの少し。たくさん、余った。もったいなかったなぁ」といい、「帰りの車中で、母が涙を流していました」とも。やはり、優勝は特別だった。

　週明け12、13日は休養し、リセットすることにつとめている。「①何も変わらないこと→②やりたいことのステップを踏んでいく→③100パーセント、ゴルフと向き合う」と解説しながら、「18ホール、すべてバーディーをとる気持ちでいます」。

　ということで、調整のポイントは、「グリーンがかたく、速い。前週とはまったく違います。今回はボールの曲がり幅が広がる。タッチの練習が最終ポイントでしょう」と具体的だ。もちろん、18個のバーディーをイメージしながら－である。