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2024.8.21

菊地絵理香が語る-苦手は得手のはじまり

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第24戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が8月22日、北海道苫小牧市・桂ゴルフ倶楽部(6,651ヤード/パー72)で開幕する。21日はプロアマ大会。また、出場選手が入念な最終調整を行った。

 最悪を想定し、最善を尽くす。ディフェンディングチャンピオンとして、今大会を迎える菊地絵理香は、「苦手ですね」と切り出した。しかし、笑顔がのぞく。前年、小樽カントリー倶楽部で酷暑の大接戦を制している。人生の思い出に残る優勝だった。

 ところが、今年はコースが変更され、桂ゴルフ倶楽部へ。「去年は一番、ビックリした感じです。雷雨などがあって、しかも北海道とは思えないぐらい暑かった。確かに苦しかったけど、振り返ればプレーオフで、あれっ-という間です。ちゃんと72ホールの勝負で勝ちたかったという気持ちもありますけどね」と前置きし、「実は小樽カントリー倶楽部は、どちらかといえば苦手。でも、ようやく、これだというものがつかめた。今年も同じコースだったらという気持ちがあります」と続けている。

 それが、前記した桂ゴルフ倶楽部へつながるのだ。「苦手というのは、意識の問題。私は視覚というのか、景色負けをすることがある」と解説した。ましてや、完ぺきを求めるタイプだ。これでいいはなし。これが、勝負へ臨む前、プロフェッショナルのあるべき姿かもしれない。

 一方で、今回は「ピンポイントで地元」。故郷の苫小牧市で開催される。自宅からは車で約30分。しかも、「コースのお向かいの練習場で、よく練習をさせていただきました。桂さんとはご縁を感じます。だから、心から頑張らなくてはいけないとも思っているんですよ」と力を込めた。さらには、「最近、両親もあきてしまったのか、試合を観戦することもまったくない。もう、ほったらかし状態です」とジョークまで飛び出す。

 それなら、ほっておけない状況をつくることが早道だ。「連覇もかかっている。気負わずに、リラックスすることです。それが一番。だけど、こういう難しいコースで優勝すると、すごく自信になるんですよ」とも話す。細心の準備をして、プレーは大胆に。菊地版・勝負哲学をたっぷり耳にした。

(青木 政司)

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