2024.8.30
原英莉花、今はドライバーを振り切ることに集中
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)第1日
前日、調子の悪さを語り、ネガティブモードで一杯だった原英莉花だが、なぜか今朝起きると気持ちがポジティブに変わっていたという。あとは、それをゴルフに活かせるかどうかだが、その試金石が早速訪れた。1番パー4で第2打をピン左2メートルにつける。原の場合、スタートホールでパッティングが決まると好スコアをマークする傾向があるが、外すと悪い流れに行きがちだ。微妙なスライスラインだったが、しっかりと沈め、バーディー発進に成功。「あのパッティングは大きかったですね」と振り返る。
流れがいいと幸運も訪れるのか、続く2番パー5ではティーショットを右へ曲げたにもかかわらず、木に当たってフェアウェイ真ん中へ。6メートルのバーディーパットまで沈めてしまった。3番パー4でも第2打をOKの距離につけて3連続バーディー発進だ。後半はスコアを伸ばせなかったものの、首位と1打差の4アンダーにまずまずの手応えを感じていた。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
今季は資生堂 レディスオープンの3位が最高であり、トップテンの回数も4回しかない。「集中力がないというか、自分の持ち味を出せていない部分がすごくイライラしています」。本来、原のゴルフは攻撃的なスタイルであるにもかかわらず、先週まではピンが両サイドに振られていると、ついグリーンの真ん中を狙う傾向があった。守りのゴルフをしてしまう自分を許せなかったことがイライラにつながっていた。
原点に戻る意味でも、まずはドライバーをしっかり振り切ることを心がけたという。単に飛距離を伸ばすだけでなく、「ダウンスイングで左サイドが目標方向へ流れないように意識する」ことで、ミート率をアップ。方向性が安定し、14回のティーショットでフェアウェイを外したのはわずかに1回だった。「前週出場した韓国の試合では開催コースの距離が長く、ドライバーを振り切ることを難しく感じましたが、今週はそれほど距離が長くないので、安心して振り切れています」と振り返る。
あとは上位でも今日と同じようにアグレッシブなゴルフをできるかどうかだが、攻める気持ちを失わなければ、自分らしいプレーを見せる自信もある。翌週にはソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会が控えているが、公式競技3勝の原だけに、しっかりと調子を上げてきたのは確かだ。
(山西 英希)
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