2024.8.31
首位の村田歩香、最終日は第1Rと同じ作戦で
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)第2日
台風10号の影響はやはり大きかった。最初の競技中断後、雨の勢いはさらに増すばかりでコースコンディションが悪化。残念ながらサスペンデッドにせざるを得なかった。約半分の組がスタートしていただけに、最終ラウンドのホール数は選手によって異なる。それでも「ベストを尽くすのみ」と、どの選手も気持ちを切り替えていた。
大会第1日、JLPGAツアー4戦目の出場ながら、5アンダーの首位に並んだ村田歩香は、9時50分のスタート予定だったにもかかわらず、7時ぐらいにはコースへ到着していたという。スタートが1時間遅れる知らせを聞いた後、ドライビングレンジやアプローチ練習場でボールを打ちながら調整しているときに競技中断となった。
「雨が強くなるばかりだったので、スタートできるかどうか不安でしたが、仮にスタートしたときは、作戦を変更するつもりでした」。第1日は、下りのパッティングを残さないために、徹底してピンの手前にボールを止めることを優先。たとえグリーンまで届かなくてもいいという覚悟でマネジメントした。しかし、激しい雨の中でのラウンドとなれば、グリーンに落ちた後はボールがほぼ転がらないどころか、上りのロングパットを残すと3パットの危険も十分にある。それを回避するにはできるだけピンをデッドに狙いたいところだ。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
最終日は天候がどこまで回復するかどうか分からないが、少なくとも第2日よりはいい状態でのラウンドが予想される。「それなら第1日と同じように手前から攻める作戦でいきます」と村田。試合経験が少ないだけに、マネジメントは変えたくないのが本音だろう。その意味では、サスペンデッドは村田にとって追い風ともいえる。
「これからホテルに戻ってパッティングの練習をするつもりです」。ツアー出場4戦目での優勝はJLPGAツアー史上5位タイの記録となる。現時点で2打差に28人がひしめく大混戦だけに、上位にいる選手はもちろん、多くの選手が目の色を変えてスコアを伸ばしてくる。その緊張感の中で、どれだけ自分のゴルフをできるか。どちらに転ぼうとも、新人の村田にとって経験を積むにはこれ以上ない1日となりそうだ。
(山西 英希)
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