2024.9.5
竹田麗央-福徳の3年目は64発進
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン公式競技・第2戦『ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)が9月5日、沖縄県名護市・かねひで喜瀬カントリークラブ(6,670ヤード/パー72)で開幕。大会第1日、絶好のコンディションに恵まれ、好スコアの大混戦となった。首位は8アンダーをマークした竹田麗央。ノーボギーのラウンドに公式競技初V、2週連続優勝の手応えを得た。1打差の7アンダー、2位はペソンウ。6アンダー、3位タイに岩井明愛、大出瑞月がつけた。
(天候:曇り時々晴れ 気温:31.2℃ 風速:2.2m/s)
《グリーン=スティンプ:9 1/2フィート コンパクション:23mm》
岐阜→沖縄。コースは変わっても竹田麗央の強さは、ますます磨きがかかったようだ。3連続を含む8バーディー、ノーボギーのラウンド。「私のベストスコアは64(23年富士通レディース第2R)。記録を更新したかった。18番も狙ったけど、残念…」と、悔しそうな表情を浮かべたことが、プロ3年目で開花した大器の証だろう。
10番スタートのこの日、いきなりスーパーショットで自身を鼓舞。残り115ヤードの第2打をPWでピン1.5メートルへつけた。「高麗芝のような芝種のパスパラム。ターゲットを決め、しっかりそこへ打ち出すようにすることがテーマです。それには、神経質にならないことでしょう。シンプルに考えた」そうだ。「苦手ではないけど、得意ではありません」とも話す。
おはようバーディーで発進。12番では第1打をバンカーへ打ち込みレイアップしたが、残り85ヤードの第3打を、54度で3メートルへ運んだ。そして、ピンチをチャンスに変化させるバーディーで勢いを加速させた。
14番からの3連続は、3メートル→15番=1.5メートル→16番がピン左から6メートルをカップイン。それだけに、後半の2バーディーはちょっと物足りなかった印象も与えたが、5番の第3打を50センチにつけた、アプローチの巧みさ。8番で披露した8メートルのバーディーは、スキをまったく感じさせない。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
「いいスタートです。第1打、グリーンを狙うショットの精度がいい。また、ロングパットを決めたことも、安定した内容を支えてくれた。きょうは95点」と高評価を与えた。
AIG女子オープンの帰国直後の前週。ゴルフの聖地・セントアンドリュースで予想外の成績に終わった悔しさを優勝に変えた。今季初Vからすでに5勝をあげ、メルセデス・ランキング1位を快走中だ。
「疲れはまったくない」とアピールしたが、「もしかして、疲れを私が感じていないだけで、蓄積しているかもしれない」と話した。というのは、米国遠征から帰国直後の宮里藍 サントリーレディスオープンで腰痛を発症し、途中棄権したことを教訓とする。「あれ以来、体のケアをしっかり行って、前日の練習を短縮。コンディションをたもつように調整しています」。
今大会は前2年、同じ2003年生まれ・川﨑春花、神谷そらが優勝を飾っている。「一昨年、去年(同期の活躍を)すごい、とみていただけでした」。まさに、福徳の3年目ではないか。
(青木 政司)
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