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2024.9.20

佐久間朱莉 心技体は万全 いざ-初Vへ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第51回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)第1日

 勝負勘がさえた。朝のドライビングで佐久間朱莉は感じ取っていた。なるほど、6アンダー、暫定2位の好スタート。

 「ショットの感触がとてもいい。久しぶりかなぁ。雨が結構、降っていたから時折、クラブフェースでボールが滑るミスショットもあったけど…。十分にクラブを振り切れている。気にしないで行こう」と感じ取る。

 この日は7バーディー奪取。ハイライトは9番だった。「グリーンの手前、バンカーとグリーンエッジの間から、距離は12ヤード。58度でいいアプローチができた。久々のチップインだけに、やはりうれしい」とポイントをあげた。

 後半、なかなかバーディーパットが決まらないシーンがあったものの、パーを重ねる。そしてパー3・15番で3メートルのバーディーが決まると、3連続で一気に上位へ浮上した。ショットの精度が抜群だ。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 前週はよもやの予選落ちを喫した。しかし、いい気分転換にしてしまう。「好きなものを食べ、久しぶりに自宅でゆっくり過ごすことができた」という。そして、週明けからいつものように、筋力トレーニングをして、宮城へ向かった。

 「去年は疲労が蓄積すると、トレーニングをパスしてしまうことがあった。そのために後半戦は成績が上がらない。その反省を踏まえ、今季は継続することもテーマにした。おかげで毎試合、体の準備ができている。継続は、やはり力になりますね」と話した。とはいえ、猛暑の連戦、AIG女子オープン挑戦はさすがにこたえた」とも。

 続けて、「帰国してから、時差ボケがひどい。眠れない。2時間おきに目が覚めることは本当にしんどかった」と加えている。

 けさは、打球を打つ前のアップから動きが軽やか。「今年も残り試合が少なくなってきた。目標のツアー初優勝、少しでも早く達成できたらと思っています」と締めくくったが、表情に焦りなど、みじんもない。Vを迎えに行くより、Xデーを待つ-どっしりとした心構えが加わった、9月である。

(青木 政司)

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