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2024.10.3

竹田、山下『USLPGAツアー挑戦』を宣言

竹田麗央

 JLPGAツアー2024シーズン第30戦『スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)が10月4日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6,610ヤード/パー72)で開幕。3日はプロアマ大会が行われた。今大会は今年の全米女子オープン優勝の笹生優花、アムンディ・エビアン選手権優勝の古江彩佳が出場。例年にも増して豪華なメンバーがそろった。

 天気はあいにくの曇りだったが竹田麗央山下美夢有が晴れ晴れとした表情を浮かべ3日、USLPGAツアー挑戦を宣言した。

 竹田はソニー 日本女子プロゴルフ選手権、前週の日本女子オープンを制覇。「沖縄のソニー 日本女子プロゴルフ選手権で公式競技初優勝した後、複数年シードを獲得できた。子どもの頃からプレーしてみたかった、アメリカツアーでやってみてもいいのかなぁ。そんな気持ちが強くなり、日本女子オープンも優勝できた。これなら、今年のQシリーズ(最終予選会)を受験しようと思った」という。

 24年、念願のJLPGA初優勝を飾り、破竹の勢いですでにシーズン7勝。加えて、世界メジャーにも挑戦し、「私のスタイルに自信をもつことができた。前週の試合が終わった後、自宅に帰り、両親とも相談。行きたいときに行くのがいい、と両親から承諾も得ている。また、叔母(平瀬真由美)からも今が一番、という心強い言葉もいただきました」と、一大決断の経緯を明かしている。

 とはいえ、浮ついた様子などない。今大会へ向け、「連戦の疲れはありません。コースはラフが深く、グリーンがカタいところがあった。気をつけなければいけません」と細心の注意をはらった。加えて、ツアー初となる、3回目の2週連続優勝もかかる。ちなみに、無敵の活躍を目の当たりにすると、故郷の大先輩・不動裕理の年間10勝の大記録も視界に入るだろう。

 「10勝ですか…。すごい数字です。でも、私は最後までベストをつくします」と、笑顔で語っている。残り8戦。決して、不可能ではない。歴史をつくるシーンをファンも期待する。


山下美夢有<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 一方、山下美夢有もこの日、Qスクール受験を発表。「きのう、正式に決心した。今年、メジャーに挑戦して、優勝したい。そんな気持ちがどんどん強くなってきた」と話した。続けて、「もっと上位で、自分のプレーを高めていきたい。特にパリオリンピックでは、結果がそれほどいいとはいえなかった。でも、最後のひと押しというか、USLPGAツアーでプレーしたい、となりましたね」。

 すでに、「両親とも相談した。その時、それは自分で決めること、といわれましたね。その上で、挑戦するのだったらとにかく頑張って」と激励を受けている。それだけに、「Qシリーズを通らないと、試合には出場できない。しっかり通る。当然、今季の残り試合で楽しんでプレーした上で、ベストを尽くせるようにします。おかげさまで調子は、だいぶ良くなっている。優勝争いをしたい」と、静かに闘志を燃やす。

 2人は、新たなターゲットを見出した。シーズン終盤戦、JLPGAツアーはさらなる盛り上がりを見せる。

(青木 政司)

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