2024.10.5
最終組でV宣言 河本結ムービングデーも躍動
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2024シーズン第30戦『スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)大会第2日が10月5日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6,610ヤード/パー72)で行われた。この日は午前7時から前日、サスペンデッドとなった第1Rを再開。その後、第2Rがスタートした。長丁場の一日、通算11アンダーで河本結、佐藤心結が首位。2打差の通算9アンダー、3位タイは尾関彩美悠、髙木優奈がつけている。
(天候:曇り 気温:24.3℃ 風速:3.3m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/3フィート コンパクション:22.5mm》
首位タイで最終日を迎える、河本結はこの日、計24ホールをプレーした。長丁場を意識しながら、最も大事にしたのは最初のホール。第1Rの13番だった。
「どのホール、どのショットも大切。だけど、私の場合は立ち上がりです」と、集中力を高めた。8Iの第2打はピン3メートルへ。ほぼストレートのラインを読み切って、バーディー奪取に成功した。
さらに、「とにかく、今日がポイント。私は大会期間、一日はいい流れが続かない。それが後半でした。12番、5メートルのナイスパーセーブがあったけど、次の13番でボギーを叩いた。なかなかバーディーがこない展開だったけど、ガマン比べです」。
15番、PWの第2打はピン70センチの切れ味があった。17番でも9Iで1メートルのバーディーチャンス。長い一日のラストスパートでスコアを積み上げた。「9I以下のクラブを使う時、アプローチだと思って、ピンへ寄せていくショットができている」と手応えは十分だ。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
さらに、「バーディーが決まった時、何かニヤニヤしてしまった。スコアボードで(竹田)麗央さんの名前が上位にあったから…。彼女は世界で勝てる選手だと私は思います。ゴルフに対する取り組み方、向き合い方、すべてを費やす姿を目の当たりにしている。あれだけの若さでそれができています。本当に格好いい。ひとりのファンとして本当にすごい」と前置きし、「今のJLPGAツアーのレベルを引き上げている原動力でしょう。先ほど、ファンといったけど、私のライバルでもある。これまで何度か優勝争いをしているけど、残念ながら一度も勝ったことがない。だから一度は勝ちたい、です」と、控えめな口調ながら、それが今回-という秘めた闘志が伝わってくる。
残念ながら最終日、最終組の直接対決は実現しなかったが、「今大会は勝たなければいけない。ということになると、雨の影響でグリーンを狙うショットは積極的に行く。攻めなければいけません。あしたは最低でも6アンダーが必要でしょう」と決意を語った。
前日は降雨による影響で、スタート時間が大幅に遅れている。その際にも自身のSNSでファン向けに「スタートが遅れます」という、一文を添えた。気配り、心配り、もうひとつ魅せることでもプロ意識を発揮する。「あすは、前週のリベンジ。ちょっと秋らしいウェアでいきましょう」。当然、1番から目が離せない。
(青木 政司)
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