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2024.10.26

ホームVへ前進 首位・岩井千怜『迷いなし』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2024シーズン第33戦『樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が10月26日、埼玉県飯能市・武蔵丘ゴルフコース(6,650ヤード/パー72)で行われた。ムービングデーの65。岩井千怜が通算12アンダーで首位に立った。1打差の通算11アンダー、2位は岡山絵里。3位に通算9アンダーの吉田優利が逆転を狙う。
(天候:曇り 気温:19.2℃ 風速:3.1m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:23mm》

 それほど調子が良かったわけではない。にもかかわらず、岩井千怜はホールアウトしてみれば65。しかも、首位に立っていた。

 前日に続いて、パー3・4番でボギーを叩く。3ホールで2バーディーを奪っているにもかかわらず、だった。迎えた5番、第1打は右ラフへ。決して流れがいいとはいえない状況である。そして、残り150ヤードの第2打は8Iでピンを狙った。

 「少し左を狙うつもりだった。ただ、打った瞬間、お願い-と打球を見ながら思いを込めた。そうしたらボールがピン方向へ。手前からカップに入った」と、振り返った。再上昇に転じるイーグルは値千金だったことだろう。

 しかし、この日のポイントは、「7番だと思います」。続けて、「結果は上りのフックライン。でも、見た感じはすごく微妙でした。だけど、迷いなくスーッとストロークができて、すごくいいバーディー。4メートルです。勝負の流れをつかみ、呼び込んだキーホール」と解説した。

 「通常、イーグルがあって、65のスコアなら上々の内容でしょう。だけど、私の感触はそれほど良かったわけではない。調子もいいかといわれれば、うーんというところでしょうか。ただひとついえることは、きょうはラッキー。5番の第2打、パッティングでも最後のひと転がりでカップインもありました。どこが良かったかといわれると、プレーのテンポ。そして、迷わずプレーしたことです」。結果オーライ-で、済ませることがない。安定した強さの秘密を少しだけ垣間見た。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 今大会は地元・埼玉開催。「どの試合でも優勝したいけど、埼玉ですから特に勝ちたいです。格好いいプレーを披露して、皆さんに優勝を届けたい」が大目標だ。いつも以上に笑顔をふりまき、こちらまで笑顔になるほどのムードをつくりあげている。その裏には、JLPGAツアーの大先輩で、大会名誉会長をつとめるレジェンドへのリスペクトがあった。

 「プロアマ大会で、樋口久子さんと初めてご一緒させていただきました。その日、1Wをこんなに飛んでいる選手を見たことがない-そうおっしゃってくださって。あれだけの方が、私をほめてくださった。お話もすごくやさしい。それだけで気分がグングン上がります。同郷の大先輩がご覧になっている前で優勝したい」と、さらにパワーが宿ったというわけだ。

 最終日へ向け、「きょうのベストスコアは64。ということは、あすも8アンダーを誰かが出す可能性がある。最低、5アンダーは欲しいです。そのためには、パー5を確実にとらないといけません。皆さん、コースに来てくださいね」と、PRも忘れない。大ギャラリーが集う、最高のロケーションでホームV-が思い描くシナリオである。

(青木 政司)

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