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2024.10.30

USLPGAツアーへの最短切符獲得を目指す竹田麗央と岩井千怜

岩井千怜<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

TOTO ジャパンクラシック 瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)

 前週の樋口久子 三菱電機レディスで優勝した直後は、今大会で優勝し、Qシリーズの最終予選へ行かないことが理想だと語っていた岩井千怜。ただ、「いつもと変わったことはせず、いつものルーティーンで試合に臨めたらいいなと思います」と、自然体で大会に臨むつもりだ。

 今大会には3度目の出場となるが、2年前に今回と同じ瀬田ゴルフコース北コースで開催されたときも出場している。順位は32位タイだったが、その際に感じたのは、「結構ラフが長くて、グリーンも硬くて速いイメージでした」と難コースの印象が強かった。ところが今年は天候の影響もあり、ラフも短く、グリーンも軟らかめだという。「当然、スコアの伸ばし合いになると思うので、しっかり伸ばしていきたいですね」と、積極的にピンを狙っていく。

 そのカギを握るのは、パッティングだという。「グリーンの傾斜が強く、下りにつけるとタッチを合わせるのが難しいんです。ピンの横につけても、ラインを大きく読まなければいけないので、イメージが大切になりますね」。とはいえ、樋口久子 三菱電機レディス最終日では、最終18番ホールで約5メートルの難しいフックラインを捻じ込んでいる。イメージとタッチの差にそれほど大きな差はないと思われた。

 「実は、今日も似たようなラインを迎えたんです。ウイニングパットと同じような感覚で打ったのにかなりショートしたんですよね」。プロアマトーナメントと本戦とでは緊張感も違うが、「これから距離感が合うように練習してきます」と気を引き締めて初日に臨む。


竹田麗央<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 また、岩井千怜と同様に12月のQシリーズにエントリーしているのが竹田麗央だ。今季はJLPGAツアー7勝と向かうところ敵なし状態だったが、2週前のマスターズGCレディースで今季3度目の予選落ち、前週の樋口久子 三菱電機レディスでは第2日を終えて13位タイと今ひとつ竹田らしいゴルフを見せることができなかった。ところが、この週から替えた新ドライバーを元のドライバーに戻した途端、最終日に67をマーク。一気に5位タイに浮上した。「使い慣れていないものよりも1年以上使っているものの方がいいかなと思って戻しました」。今週も旧エースドライバーでティーオフする予定だ。

 ある意味、今大会のコース状況は竹田のような飛ばし屋向きだといえる。ラフが短いのでフェアウェイキープを気にすることなくドライバーを振れる。たとえラフに入ったとしても、グリーンが軟らかいので止めることができるからだ。問題は、スピンコントロールと上りのラインをどれだけ残せるかだろう。そこさえクリアできれば、優勝、そしてUSLPGAツアー出場権獲得の可能性も広がってくる。

 第1日はコ ジンヨン、古江彩佳と同組の竹田。自身の希望は笹生優花と大会前に語っていたが、その気持ちは変わらない。どうせなら、最終日最終組でメジャー2勝の実力者との対決を期待したいところだ。

(山西 英希)

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