2024.12.3
子育てと競技の両立支援―JLPGA Welcome Babies & Kids Project 2024年の成果
横峯さくら<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGAと住友商事が共同で進める、トーナメント会場に託児所を設置するプロジェクト「JLPGA Welcome Babies & Kids Project Supported by 住友商事」は、2024年に2年目を迎えました。本年度はJLPGAツアー、ステップ・アップ・ツアーを中心に年間12会場に設置しました。選手が安心して子どもを預け、競技に集中できる環境を提供することができました。
【託児所共同開設の背景】
JLPGAは女子プロゴルフ界の持続的な成長と発展を目指して、様々な取り組みを進めています。会員からの要望が年々増す中で、長年の目標として託児所の実現可能性を探っていたところ、住友商事様とご縁がありました。住友商事様はDiversity, Equity & Inclusionを掲げ、多様な人材の活躍を推進しており、子育て中のママさん選手を含め、全てのアスリートが活躍できる環境作りを目指すJLPGAの思いにご賛同いただき、託児所の共同開設に至りました。
【託児所を利用した選手の声】
■子どもが近くにいることの安心感
「子どもが近くにいることで安心してプレーでき、家族のサポートを感じながらゴルフに集中できることが嬉しいです」(神谷和奏)
「初めて託児所を利用しました。心置きなく試合に出場できるので嬉しいです。子どもが保育士さんと一緒に遊んでくれるので安心しています」(川満陽香理)
「試合での姿を子どもに見てもらえる機会になり、託児所があることで安心して試合に集中できるのがありがたいです」(中村香織)
川満陽香理<Photo:JLPGA>
■託児所の重要性や増加を望む意見
「託児所が増えると、選手として復帰しやすくなり、女性アスリートにとって大きな助けになります」(土肥功留美)
「もっと多くの会場に託児所が増えると嬉しいです。利用者が増え、子供同士が遊べる環境が整えばさらに良くなると思います」(横峯さくら)
「将来的には全ての試合に託児所があるのが普通になってほしいです」(若林舞衣子)
土肥功留美<Photo:JLPGA>
■育児とゴルフの両立に関する考え
「こどもとコースに来て、面倒を見ながら、自分はゴルフをプレーする。託児所のありがたさを感じました。母が看護師をしていて、職場によく行っていました。母の働く姿を見て育ったので、将来は自分も子どもに仕事を見せたいと思っています」(高島早百合)
「アメリカのように、日本でも子どもを産んで試合に戻ることが当たり前になればいいなと思います」(土肥功留美)
「選手が育児をしながら試合に出ることが増えているのは良いことだと思います」(若林舞衣子)
高島早百合<Photo:JLPGA>
■今後の目標やチャレンジ
「優勝して、娘と一緒に写真を撮りたいです」(神谷和奏)
「試合に出場できるQTランキング獲得に向けて頑張りたい。もう一度全米女子オープンにも出場したいですし、JLPGAツアーのシード権もとりたいです。そして、いつか子どもと一緒に優勝写真を撮ることが夢です」(川満陽香理)
「今後は、ママでも1勝できるように頑張りたいです」(横峯さくら)
「目標はもう一度優勝し、子どもと一緒に優勝写真を撮ることです」(若林舞衣子)
本プロジェクトは2年目を迎え、選手間の認知度も向上し、年間で延べ22名の選手が利用しました。(昨年度は延べ17名)また、2023年より産休制度の対象者をシード選手以外に拡大した効果もあり、選手が出産・育児を経てからも、競技に復帰しツアーを続けられる環境ができてまいりました。選手の意識としても、自身のキャリアプランにおいて、従来よりも長い競技人生を見据えることができるようになったように思われます。
JLPGAでは、引き続きトーナメント会場での託児所設置、及び産休制度の拡充、整備を進めてまいります。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
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