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2024.12.5

首位キープ荒木優奈 目標は→鈴木愛

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 『JLPGA新人戦 加賀電子カップ』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)大会第2日が12月5日、千葉県長南町・グレートアイランド倶楽部(6,589ヤード/パー72)で行われた。この日のベストスコア65をマークした、荒木優奈が通算11アンダーで首位をキープ。3打差の通算8アンダー、2位タイから永田加奈恵、入谷響が最終日の逆転を狙う。

※本大会は観戦できません。各日の成績は、JLPGAオフィシャルサイトでご確認ください。
(天候:曇り時々晴れ 気温:14.7℃ 風速:0.7m/s)

 満面に笑みをたたえ、ホールアウト。荒木優奈は心の底からプレーを楽しんだ。「もう、楽しくて、楽しくて…。最終プロテスト、2試合のQTが終わって本当にホッとしている」と、前置きしながら、続けた。「この1か月ぐらい、ゴルフといっても失敗できない試合が続きました。ストレスを感じる毎日。なんだか、今回はとても穏やかでいられます」と好調の要因を話す。

 7バーディー、ノーボギーの内容がその証明だろう。ただし、ヒヤッとしたシーンもある。パー3・17番。難度が高く、しかも池がある。狙いは安全にグリーンセンター。しかし、「4Uの第1打が左方向へ…。これはヤバい、と思った」そうだ。ところが、鋭い打球はピンへ。左奥2メートルのチャンスに変わった。

 「マネジメント通りいかなかったのは、このホールぐらい。でも、ミスショットではなかった。ピンチらしいピンチはなし。スコアを気にしないで楽しいラウンドです。それは私だけではありません。同組の入谷(響)さん、大久保(柚季)さんもそうだったらしい」という。ノンプレッシャーの気楽さが味方したとはいえ、「伊藤園レディスの会場で65ですから、すごく自信になった」と手応えを感じている。

 ショットは前日に続いて好調。特にこの日は、「パッティングで感触が戻ってきた」という。前日から、通常のクロスハンドグリップに戻した。試合で確認。ホールアウト後に反省を踏まえながら、入念に調整を施す。バーディーチャンスを逃さなかった。最も長いバーディーパットは13番の5メートル。これが私です-のアピールだ。


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 目標の選手は鈴木愛。「中学時代から、大ファン。あの強気のパッティングにあこがれました。しかも、勝負どころでしっかり決める、すごい方です」と言葉に熱を込める。こんなことがあった。宮崎・日章学園高時代の貴重な思い出だ。「高校2年生の時、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップのボランティアで、キャリングボードの担当に。くじ引きで鈴木愛さんになった。幸せで、ためになり、あっという間の出来事のようです。あれほど、時間の経つのがはやく感じたことはありません」と話した。

 それだけに、楽しみで仕方がない。「ぜひ、試合でご一緒に-」が飛躍の原動力になっている。

 さて、最終日。「まだ、プロになった実感がありません。たぶん、賞金をいただいた時に私はプロなんだなぁ、と思うんでしょう。だから、初任給は高額なら、高額のほどいい」をテーマにした。生涯最初で最後のトーナメントでパーフェクトVを成し遂げれば25年シーズンへ、さらなる弾みがつく。

(青木 政司)

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