2025.2.28
新しいヒロイン2025《97期生・寺岡 沙弥香》

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2025シーズンがまもなく開幕する。最終プロテストの難関を突破した97期生が希望を胸にデビューを待つ。2024年の総受験者は695人、合格率はおよそ3.7パーセントだった。今年、羽ばたく26人を紹介する。
てらおか・さやか=2002年9月14日生まれ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
一方、24年の最終プロテストではこんなこともあった。2年連続で合格ラインに1ストローク足りず、憂き目をみている。「プレッシャーがあったし、何だかモヤモヤした気分。ストレス解消のため突然、バッティングセンターに行こう、と思い立った」そうだ。
ただし、野球、ソフトボールなどの経験は皆無。「興味がありました。バッティングセンターに。ということで、ネット検索をしたら、宿舎の水戸近郊にはたくさんありました。プロテスト直前だけど、ひとりで。ビギナーにとって、マシンから繰り出されるボールをバットで打ち返すことはとても新鮮です。ゴルフは静止しているボールを打つでしょう」とひと区切りして、「球速は70キロぐらいでしたけど、打てるボールと打てないボールが半々ぐらい。1回で25球。空振りをして悔しい。それでも、次はタイミングが合って、すごくボールが飛んだりして、気分爽快。あのパーンとボールが飛ぶ感触はすごくいい。まさか、1Wを振り回すわけにはいきません。悪いイメージが残るし、出かけて良かった。テストに臨む心構えができた」と話した。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
最終プロテストは都合、5回目で合格。ようやく、報われた24年である。そうはいっても、テストまでのアプローチが前4回とは違った。「23年の最終プロテストの後から、調子がいまひとつの時、どうすればスコアがつくれるかをテーマに捲土重来を期した。とにかく、スコアにこだわって、今できることだけをシンプルに考えるように…。振り返ると、春先はアイアンショットの調子が悪く、フェアウェイの真ん中から、7IでダフってOBなどがあった。とてもひどい状態でしたけど、決めたことですから、継続しましたね」。最悪を想定して、最善を尽くすスタイルが身に付いたことは一生の財産だろう。
22年日本女子アマ選手権、同・関西女子アマチュアなどのタイトルホルダー。キャリアは4歳からとなかなかのものだ。「母から、アンパンマンがプリントされたゴルフクラブのおもちゃをプレゼントされたことがきっかけ。クラブを握って転がしたら、すごくおもしろかった」。その日を忘れずに、ルーキーシーズンへ挑む。ステディーなプレースタイルを目標に、これからが正念場。
(青木 政司)
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