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2015.6.21

申ジエ、圧巻の連覇! 李知姫との接戦を制す

 2015年LPGAツアー第16戦『ニチレイレディス』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が6月21日、千葉県千葉市の袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(6,584ヤード/パー72)で行われ、ディフェンディングチャンピオンの申ジエ(韓国)が通算11アンダーで逆転優勝。5バーディー、ノーボギーの67をマークし、昨年に続く大会V2を飾った。1打差の通算10アンダーは李知姫(韓国)、通算9アンダーの3位タイには、鈴木愛、黄アルム(韓国)、アンソンジュ(韓国)が入った。
(天候:曇り、気温:23.7度、風速:3.4メートル)

 狙って勝った。いとも簡単にそれを成し遂げてしまうのが、申ジエの強さだ。逆転で大会連覇を果たし、李知姫、アンソンジュという、同じ韓国出身同士の最終組対決を制した。「最終日の最終組でプレーできるのは、優勝の流れに自分がいる証。きょう一緒にプレーした2人の選手は、勝ち方をよく知っている。ミスをしてはいけない、と心掛けたことが、ノーボギーのラウンドにつながったと思う」と振り返っている。加えて、プレッシャーを楽しむゆとりも。「ディフェンディングチャンピオンとして、責任を果たすことができました。それから、アメリカツアーから、コンビを組んできた帯同キャディーが今回最後だったし、どうしても勝ちたかった」。抜群の相性を誇ったフロリアン・ロドリゲスさんとの3年間。コンビを組んだ初戦の米ツアー、キングスミール選手権で勝ち、最終戦もVで締めくくる。「本当に助けてもらいました」と改めて感謝を伝えている。

 優勝会見では、改めて「賞金女王を狙う」と宣言した。よそ見をせずに1点に集中するのが、申の流儀。出場資格がある全英女子オープンには目もくれず、「とにかく、日本でプレーに集中したい。他の試合に行くと、気が散るでしょう」と笑っていた。コースのマネジメントはもちろんだが、どうすればタイトルを獲得できるかを知りぬいている。「勝負は体力的にもきつい後半戦。ただ、先のことばかりを考えていても仕方がない。ひとつの大会毎に結果を残すことが最善の方法だと思います。でも、日本では公式戦を勝ったことがないので、できれば…」。プロデビューの2006年の韓国ツアーでは、年間平均ストローク60台をマークした。2009年は米ツアーの賞金女王に輝き、翌10年は世界ランク1位。着々と目標を掲げてクリアしているスーパーウーマンである。「年間60台のストロークは、いつも意識していることです。それを忘れないために、私の携帯電話の番号を69にしている」と話すなど、トークも冴える。

 ちなみに、どうしたら、これほどまでの集中力を発揮できるのだろう。「狙った所を1点だけ見る。そうすると、周囲の景色が視界から消えてしまう。ぜひ、試してほしい」とすすめてくれた。スーパーウーマンのような大活躍を披露した今大会、ただ、本人はスーパーではないと笑っている。「だって、私はボンドガールです」。所属先のPRも忘れなかった。

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