2025.5.10
藤田さいきが完全優勝&公式競技2冠へ王手
2025.4.17
<Photo:Masterpress/Getty Images>
JLPGAステップ・アップ・ツアー2025シーズン第3戦『フンドーキンレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が4月17日、大分県臼杵市・臼杵カントリークラブ(6,459ヤード/パー72)で行われ、ルーキーの水木春花が通算7アンダーでプロ初優勝を飾った。通算5アンダーの2位は同じくルーキーの福田萌維。通算4アンダーの3位に山本景子が入った。
地の利を見事に活かした水木春花が通算7アンダーでプロ初優勝を飾った。大阪府枚方市出身ではあるが、小学6年生のときに大分市に引っ越す。開催コースの臼杵カントリークラブは当時からラウンドしていたが、大分高校に進学してからは毎週のようにゴルフ部の活動でコースをプレーした。実は今大会にもジュニア時代の15年から出場しており、3度もベストアマを獲得している。
そんな経験がプラスに働いたのが、最終日の17番・パー4で5メートルのバーディーパットを迎えたときだ。「2位とは1打差だけど、今日の18番はピンが2段グリーンの上。ボギーも十分あり得る。プレーオフにしないためにもこのパッティングをしっかり打とう」。18番の特性を知っているからこそ、17番を勝負どころだと判断できた。簡単には入らない距離だが、気持ちを整理していた分、ストロークに迷いはなかった。ボールはカップに吸い込まれるように飛び込んでいき、見事バーディー。2位以下との差を2打に広げ、ほぼ優勝を決定づけた。
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「18番ではファーストパットが9メートルぐらいあったので、4パットも頭をよぎりました。手が震えていましたが、パーで上がれると思い、自分を信じて打ちました」。上って下りの難しいラインだったが、しっかりと2パットに収め、逃げ切りに成功した。
インコースに入ってから、1ホールごとに緊張感が増す中、勝ち切れたことは今後へ向けて大きな自信となる。「大事なアプローチの場面で体が思うように動かないなど貴重な経験もできました。そういう課題を解消して、複数回優勝したいですね。最終的に明治安田ステップランキングで2位以内を目指します」。目標を達成すると、来季前半のJLPGAツアー出場権を得る。
「同学年で大親友の永嶋花音さんはJLPGAツアーで戦っています。その背中を追いかけながら、早く追いつけるように頑張るのみです」。昨年、最終プロテストに合格した新人では一番乗りの優勝を果たした水木。まだまだその勢いを止めるつもりはない。