連覇へ挑む酒井美紀。まずはシード権を決める！

　2015年LPGAツアー第17戦『アース・モンダミンカップ』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)が6月25日、千葉県袖ケ浦市のカメリアヒルズカントリークラブ(6,541ヤード/パー72)で開幕する。前日のこの日は、プロアマトーナメントが開催された。

　初体験のディフェンディングチャンピオンのトーナメント。特別な試合で酒井美紀は、「連覇よりも…」と前置きし、「今週で前半戦が終了する。来年のシードを確定させる」と宣言した。あえて、ビッグマウスに徹せず、身の丈の目標に設定したのは、調子が上向いてきたからだ。「ドライバーを振りにいって、飛距離も出る。それができるようになった。ここは、フェアウエーが広々として、ティインググラウンドに立つと、とても気持ちがいい。グリーンの状態も素晴らしいです。私は速いグリーンが好きなので、成績が出る条件が整いました」と話している。

　昨年オフから、陸上競技で行われる、瞬発系トレーニングを継続中。これが飛距離アップに直結した。「平均10ヤードは伸びました。やっぱり、飛距離が出るのはいい。気持ちが違います。でも、ショットが曲がると、どうして? と試合中、考え込んでしまうようになった。だから、悪いイメージを引きずるように…。これまで、成績が良くない時は、マイナス思考が原因。あすから、ポジティブに行きます」という。きっかけをつかむには、これ以上はない絶好機が訪れた。