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2015.8.28

イボミが5バーディー! 27歳の自覚で好発進

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2015年LPGAツアー第24戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円、優勝1,440万円)が8月28日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,483ヤード/パー72)で開幕した。ツアー屈指の難コースの評判通り、第1日は大混戦ムード。3アンダーで首位に立ったのは、渡邉彩香、成田美寿々、イボミ(韓国)、原江里菜、松森彩夏、全美貞(韓国)の6人。1打差の7位タイに、アンソンジュ(韓国)、若林舞衣子など4人が続いている。前週の『CAT Ladies』優勝の服部真夕はイーブンの18位タイ、ディフェンディングチャンピオンの申ジエ(韓国)は、3オーバー57位タイと出遅れた。(天候:晴れ、気温:21.9℃、風速:2.3メートル)

 ゴルフはメンタル。思考ひとつでチャンスへ転化できることを痛感したのが
イボミだった。「小樽カントリー倶楽部は、難しいとは聞いていました。その通りでしたね。でも、難しい、難しいと考えてばかりいると、気分が落ち込んでしまう。そこで私は、今回が公式戦のつもりでプレーしている。そうすれば、ボギーを叩いても、まだ頑張れる、とパワーがわいてきます。考え方ひとつで、人間って、変わるものですね」。

 26日朝、突然の異変があった。寝違えで首に激痛が走る。「もう痛くて、痛くて首が回らない。ショックでした。前週の試合を休んで再調整。おかげでとても調子が良くなっていたからです。だけど、トレーナーさんに、針治療とマッサージを受けたら、スイングができるようになりました。これが神の手というものでしょうか」。この日はインスタートで、11番でボギーが先行するイヤな流れだった。後半に入っても、
2番でボギーが来て、2オーバーに。しかし、賞金ランキング独走を続けるイはここからが違った。残り7ホールで3連続を含む5バーディーを奪う。それも、5-7メートルの距離を次々とカップインさせた。「スタート前、キャディーさんと相談して、チャンスはアウトで絶対にくる、と自分に言い聞かせながらプレー。もちろん、集中力が途切れることがなかった。きょうは、少し大人のプレーをギャラリーの皆さんに披露できたと思います」と胸を張っていたのは、先週21日、27歳の誕生日を迎えたばかりだから。3アンダーの好スタートは、自覚の賜物だった。

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