イボミが単独首位発進。今週も“イボミ劇場”の予感。

＜写真：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　2015年LPGAツアー第25戦『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)が9月4日、岐阜県瑞浪市のみずなみカントリー倶楽部(6,559ヤード／パー72)で開幕した。先週優勝のイボミ（韓国）が67をマークし、5アンダーで単独首位。1打差の2位には、若林舞衣子、菊地絵理香、2打差の4位には、佐藤靖子、藤田光里など10名が続いている。ディフェンディングチャンピオンの大山志保は2オーバー、52位タイと出遅れた。(天候:曇り、気温:25.0度、風速:3.9メートル)

　イボミに死角が見当たらない。この日、ボギーは17番の一つだけ。6つのバーディーを重ね、単独首位で初日を終えた。昨日、「タッチが合わない」と心配していたグリーン。速さが先週の14フィートから10.5フィートへと大きく変化したが、この日29パットと、しっかりアジャストしてきた。これで、先週から合わせて4ラウンド連続で1位に立っており「良い調子が続いている」と、勢いは衰えそうもない。今日、同組でプレーした菊地絵理香も「安定している」と、脱帽だ。

　好調の秘密はメンタルコントロール。「今年は良い経験が多いので良いイメージができている」。今年のイの“良い経験”は枚挙にいとまがない。目下独走状態の賞金ランキング首位にはじまり、今季の優勝回数はテレサ・ルーと並んで3勝でトップ。2位フィニッシュの回数も7回を数え、部門別ランキングでもイーグル数以外では、全て上位につけている。これだけ“良い経験”があれば、プラス思考になるのも合点がいく。「怖いと思ったら良くないことが起こる」。過去の苦い経験も糧となっている。

　9月に入ってもとどまるところを知らないその勢い。2週連続優勝の可能性を聞かれると、「まだ早いから」と笑ったが、その目には自信がみなぎっていた。