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2015.9.27

優勝ならずも、東北に届けたビッグな贈り物

<写真:Atsushi Tomura/Getty Images>

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県) 最終日

 「悔しいです。ファンに申し訳ないです」。東北に優勝を届けられなかったことを嘆いた大山志保。静かなスタートとなった前半。4番でボギーを叩き、1つスコアを落として迎えた9番。パーオンに失敗すると、第3打のアプローチも寄らず、ボギーのピンチ。しかし、微妙な距離のパーパットを見事に沈めると、大山の代名詞のガッツポーズが炸裂。今回は、もう一つおまけのガッツポーズが加わるほど、感情は爆発した。勢いに乗った大山は、10番でバーディーを奪い、さらに、12番では、良いアプローチショットも決まり「今日はいけるかな」と本人も流れを感じたという。しかし…。表純子との一騎打ちは、17番のボギーで万事休した。「まだまだ甘いな」と、自分の未熟さを責めつつ、「まだまだ伸びしろがある。この悔しさを次に繋げたい。今後は絶対にギャラリーを沸かせるプレーをしたい」と、誓った。

 この大会で獲得した賞金に、ベストスコア賞とコースレコード賞を合わせた690万円を、宮城県内の被災地域に寄付するという。金額の大きさを知った大山は、「うれしい」と手を叩いて喜んだ。自分が苦しい時に助けてくれた東北の人達。ゴルフへの熱を取り戻してくれた仙台という町。「東北の皆さんに喜んでいただけるようなことをしたい」。これが、大山の恩返しだ。優勝こそならなかったが、ビッグな贈り物を届けることができた。ファンは、その気持ちに魅了される。

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