『ゴルフが楽しい』馬場ゆかりがゲキ変宣言

＜写真：Atsushi Tomura/Getty Images＞

樋口久子 Pontaレディス　武蔵丘ゴルフコース（埼玉県）1日目

　プロゴルファーも人の子。調子が良ければ表情もいい。「賞金シード? 気にしていない。その時は、QTで頑張ればいいだけです。その時は、その時。ただ、今は、ゴルフが楽しくて仕方がない。こんな気分になれたのは今年初めてです」。馬場ゆかりが屈託のない笑顔で話している。今季は、首、手首やヒジなど、次々と故障に見舞われた。周囲には、「そろそろ覚悟をしなくてはいけない」とツアープロの引退まで示唆するほどだったという。ところが、『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』で、知人からスポーツトレーナーを紹介された。「つき物が落ちたというか。急に体が良くなってきた。今までも体のメンテナンスは人一倍してきたけど、こんな気分になったのは何年ぶり?　という感じです。私は体の可動域を、たくさん使ってプレーするスタイルだから」。なるほど、である。もちろん、体調さえ戻れば、勘も冴えてきた。「きょうはパッティングが入るような予感がしていた。もったいないボギーもあったけど、最終ホールのバーディーが、とても気持ちが良かったですね。せっかく、ゴルフが楽しくなってきたのだから、あすもいいプレーをしたい。自信がわいてきました」。ハロウィン使用のネイルアートなど、ツメの先まで魅せる準備が整った。