2012年2012年 ステップ・アップ・ツアーで初めてテレビ放送を開始
1991年以来、全くテレビ放送が無かったところ、2012年からCS放送スカイAより、全大会で予選から決勝日まで各日、6時間の生放送を開始しました。これにより、ステップ・アップ・ツアーが全国区になり、各大会と選手の認知度などが上昇しました。
JLPGAツアーとステップ・アップ・ツアーの両方において、選手の技術向上を目的に、大会会場の練習環境を項目別に数値化し、その基準化と内容の充実化を図っています。
国内及び海外のメジャー大会などのさまざまなタイプのゴルフ場において、選手が多様な対応力を発揮できるように、コースのタイプや季節ごとに変化する芝の状態やグリーンの速さ、硬さなどを幾つも組み合わせて、さまざまなコースセッティングを実現しています。
それに加えて、優勝スコアもイーブンパー前後から20アンダーを超えるように大きく幅を持たせて、選手の技術的及び戦略的な引き出しを増やしています。
プロゴルファーの知見と経験を活かしたコースセッティングの多様化も図っています。また、次世代のコースセッティング担当者育成にも取り組んでいます。
2017年ステップ・アップ・ツアーが世界ランキング対象ツアーとなる
ステップ・アップ・ツアーでは、試合数が年々増える中、年間で3日間大会が10大会以上、賞金総額が7万ドル以上などの女子世界ゴルフランキング(ロレックスランキング)対象ツアーとなる条件を2017年に満たし、ロレックスランキングのポイント加算が実現しました。選手は、ステップ・アップ・ツアーで獲得した世界順位をJLPGAツアーにそのまま引き継いでいくことができます。
現在、レギュラーツアーと下部ツアーの両方が対象となっているのは、米国、欧州、日本、韓国の4ツアーです。
スタッツは、選手のプレーを多角的な視点で切り取り、数値化しています。
選手が自身の力の傾向を数字で把握し、強化に役立てられるようになりました。
JLPGAツアーでは、2016年以前は集計対象スタッツが7項目のみでしたが、2019年までの3年間に30項目まで拡大しました。また集計スタッツの多角化はゴルフファンの皆様にも新たな視点や楽しみ方を提供しています。
(ステップ・アップ・ツアーでは一部、集計対象外の項目があります)
ステップ・アップ・ツアーの大会数が年々増加したことを受け、年間を通した選手力の指標として、ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング制度を導入しました。また、賞金ランキング上位者には、次への飛躍を後押しするため、JLPGAツアー前半出場権の付与を開始しました。なお、その出場権は、2017年度と2018年度は賞金ランキング1位のみ。2019年度以降は2位までの選手。また上位10位までの選手には、QTファイナルステージへの出場権を付与しています。
選手間の競争力を高めることを目的に、シード権を持たない選手に対して、当該年度の成績に基づいてシーズンの途中にメルセデス・ランキングの上位順に並び替え、そのリランキングされた順位で大会出場資格を付与する制度を開始しました。
JLPGAツアーでは、シーズンを前半戦、中盤戦、後半戦の3つに分類し、前年度のQTランキング上位者は、翌年度のJLPGAツアーの前半戦までの大会の出場権を得られます。次に当該年度の前半戦終了時の上位者は、中盤戦の大会に出場権を得ます。そして、中盤戦終了時までの上位者が後半戦の大会に出場できます。
プロテスト合格基準アップを目的に、2018年度よりプロテスト第2次予選の規定ホール数を54ホールから72ホールに増やし、最終プロテストの競技ラウンド数と同様にしました。
また、JLPGA会員の価値向上とツアー強化を目的に、QT出場資格付与者をJLPGA会員に一本化する制度改革を行いました。そして、QTのステージ数を従来の4ステージから2ステージとし、ファーストステージの規定ホール数を54ホールから72ホールに増やしました。
選手のモチベーションアップ、トーナメントの活性化、世界メジャー大会への参戦奨励などツアー強化の観点から、選手を評価する指標を、賞金の多寡にかかわらず、より実力を反映しているメルセデス・ランキングに一本化しました。
メルセデス・ランキングは、各大会の成績順にポイント換算するランキングであり、選手の年間通した活躍度を広く反映するため、世界メジャー大会の成績もポイントに換算して反映しています。