final day プラスワン～藤本麻子～

＜Photo：Masterpress/Getty Images＞

大王製紙エリエールレディスオープン　エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県）最終日

　困難に立ち向かい、克服すればさらなる世界が広がる。7年連続7回目の賞金シードを最終戦で確定させた藤本麻子。「どんな状況でも、よく眠れる。昨日もグッスリ寝て、今朝もいい目覚めでした」。睡眠こそが、驚異の集中力を生みだした源だという。シードをグイッと引き寄せた、17番のイーグルなど記憶に残るシーンがたくさんあった。

　「プレー中、アマチュアの頃の自分を思い出した。プロになっていろいろな経験を重ねると、自分の本来のスタイルはどうだったか…。すっかり忘れていたようです。セーフティーに行くことばかりを考えていたのかもしれない」と話した後、「理論の前に、やっぱり気持ちを込めないといけない。ボールに自分の魂を宿らせる。17番のイーグルパットや、18番のパーパットも、だから入ったと思います」。

　人生の3分の1は睡眠で占められる…とはよくいわれることだ。加えて、プロゴルファーの場合は、3分の1をコースで過ごす。「甘くないことを痛感しました。すごく厳しい世界に自分がいる。この経験は一生忘れないでしょう」。レオナルド・ダ・ヴィンチも言っている。『充実した1日を過ごせば、幸せに眠れる』と。