イボミ、無念の中止　『残り試合で結果を』

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース　マスターズゴルフ倶楽部（兵庫県）最終日

　無念の中止。ホステスプロとして迎えた今大会、イボミは最終日の巻き返しに燃えていた。コース内に宿泊。午前4時50分、目覚めると窓の外で、「グリーンを刈る機械の音が聞こえた」という。「スタッフが頑張っている。私も、やらなくては－」。全身に気迫がみなぎった。が、しばらくして、中止のニュースを聞き、ガックリ。「きっちりと準備を整えて待っていた。あまり調子がいいとはいえない状況でも、私はホステス。悔しいし、申し訳ありません。でも、自然には勝てないから」と自身を納得させるように、話している。

　とはいうものの、この日は大事な役割もあった。日本の公式ファンクラブ「イボミ　ファンカフェ」から託された寄付金を、LPGA会長・小林浩美へ手渡すこと。毎年、シーズンの慰労を兼ねて、ファンクラブがパーティーを行う。そこでは、チャリティーオークションを開催し、集まった金額をジュニア育成に役立てる。「ファンクラブの皆さんが、ぜひ、役立ててほしい、といってくださった。本当にありがたい。素晴らしいファンに応援していただき、幸せです」。

　となれば、その返礼は、成績で返すのが一番だ。「次週以降の残り試合、精一杯のプレーをします。まずは、トップ10でしょうか」と控えめだったものの、このままシーズンを終わらせたくはない。確かな決意がしっかりと伝わってきた。