2025.4.23
「Hello,Golf!社会科見学プログラム」at KKT杯バンテリンレディスオープン
2025.4.13
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2025シーズン第5戦『富士フイルム・スタジオアリス女子オープン』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会最終日が4月13日、埼玉県鳩山町・石坂ゴルフ倶楽部(6,585ヤード/パー72)で行われた。通算9アンダーで安田祐香、河本結、中村心がプレーオフへ。1ホール目で中村が脱落した後、4ホール目で安田がパー、河本がボギーで決着。今季ツアー初勝利、通算2勝目を飾った。
プレーオフ4ホール目、ティーショットを左サイドのバンカーに入れた安田祐香。対戦相手の河本結も同じバンカーに入れて先に打ったが、グリーンをとらえていない。それでも安田の頭の中には1つのことしかなかった。「プレーオフ2ホール目で、このバンカーから打ったらグリーンの右に打ち出してしまった。今度は失敗しないようにリベンジしよう」。
実は、今年のシーズンオフにタイ合宿へ行った際、フェアウェイバンカーから何度もボールを打つ練習を行っていた。バンカーからのショットに苦手意識は持っていない。ピンまでは175ヤード。5番ユーティリティーを振り抜くと、今度はピンに向かってボールが飛んで行く。ピンの左手前に着弾すると、そのまま転がってピンの上約2メートルにボールが止まる。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
「合宿の成果が出た1打でした」と笑顔を見せた安田。バーディーパットを外したが、このホールをボギーとした河本に対し、確実にパーセーブした安田が勝利を手にした。
「今年は前半戦で優勝することが目標だったので、それを達成できてうれしいです」。昨年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンに続くツアー2勝目だが、実はその時も最終日は雨の中でのプレーだった。「好天に比べて全体のスコアが伸びないですし、我慢強いゴルフをしていればチャンスが来ると思うので、自然と集中できます」というのが、雨に強い理由だ。
また、前回は1.5ラウンドの短縮競技だったが、今回は54ホールどころか、プレーオフ4ホールを加えた58ホールを戦ったうえでの勝利。「全ホールを消化してしっかり勝ちたかったのでうれしいです」と満足げな表情を浮かべた。今後は自身初のシーズン複数回優勝を狙いにいく。