2008.11.30
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日
古閑美保、大逆転優勝で初の賞金女王に輝く!
2008年度LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)の最終日が宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,442yard,par72)で行われた。
天候:晴れ、気温:14.2℃、風速:2m。風もなく、絶好の天気となった最終日。優勝争いは、劇的な展開で幕を閉じた。まず序盤をリードしていた宋ボベに変わって、全美貞(ジョンミジョン・韓国)が13番までに5つスコアを伸ばし8アンダー、試合の主導権を握る。そして優勝へ僅かな望みをかけた古閑美保は、後半で4つスコアを伸ばす猛チャージ。通算6アンダーとし、2打差で首位の全を待つ。そして17番で全がボギーとし、1打差で迎えた最終ホール。全は2打目を右のバンカーに落とし、3打目を痛恨のアプローチミス。このホールをダブルボギーとし、優勝争いから脱落した。そして通算6アンダーとしていた不動は、入れば優勝の約1mのバーディーパットを残すも、そこからまさかの3パット。この瞬間、古閑美保の逆転優勝と同時に、賞金女王が決定した。1打差の2位には不動裕理と全美貞。賞金女王を目指した李知姫は10位、横峯さくらは11位に終わった。
大逆転での優勝に、「いやぁ~経験にないですよね、こんな事は」と感無量の古閑。賞金女王になった実感も出てきたようで、「周りに“女王”と言われたので、ああそうなんだ、と。最後のバーディーパットで、優勝と女王が2つ付いてきたので、すごく運が良いとしか言いようがないです」と、最終ホールまで誰もが予想出来なかった逆転劇を興奮気味に振り返った。公式戦優勝と賞金女王を獲得した古閑は2013年までの(5年間)シード権を獲得。来年以降のスケジュールは未定だが、「女王は1回獲ったら、2回は獲りなさい」と師匠から言われているだけに、来年以降もLPGAツアーを盛り上げてくれるに違いない。
2位 不動 裕理
「(逆転優勝されることは)免疫がつきました、去年に続いてですし・・・。(最終ホールのバーディーパットは)1mなかったと思います。パーパットがちょっと長いかも・・・。下からだから、しっかり打てば切れないかなと思ったんですけど切れました。入らなかったから、ミスパットですよね」。
2位 全美貞
「結果的にアンダーパーで終われてよかったとおもいますが、運がなかったと思います。今季は2回優勝しているし、最終戦もいいととろまでいけたし、来年につながると思います。来年もいつもどおり、トップを目指して行きたいと思います」。
10位 李知姫 獲得賞金ランキング2位
「しょうがないです。私が最後まで良いプレーが出来なくて、女王になれなかったので・・・。しょうがないです」。
11位 横峯さくら 獲得賞金ランキング3位
「9番ホールのバーディーパットが決められなかったのが、一番波に乗れなかった原因ですね。朝からかなり気合が入っていて、空回りすることなく回れたと思うんですが・・・。まだまだ未熟だなと思ったので、練習して一から出直したいと思います」。
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