2025.4.15
上久保実咲が首位 プロ初Vへ好スタート
2009.9.27
2009年度LPGAツアー第25戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の最終日が宮城県宮城郡の利府ゴルフ倶楽部(6,554Yards,Par72)で行われた。
天候:曇り、気温:18.7℃、風速:3m。肌寒い天気のなか1万人近くの大ギャラリーが押し寄せた最終日。優勝争いは最終組の有村智恵、上田桃子によるマッチレースとなるなか、ことごとくピンチを切り抜けた有村が、上田の追撃を振り切って逃げ切り優勝。高校時代を過ごした思い出の地で、涙の今季4勝目を挙げた。また今季の獲得賞金は1億円を越え、自身初・史上10人目となる1億円プレーヤーとなった。
「昨日があまりにも良すぎて、今日は練習場でもショットが悪かったし、どうしようと思った」という有村。その予感通り、守りのゴルフに徹する有村に対し、1打差で追う上田は序盤から攻めのゴルフでバーディーを奪い、有村にプレッシャーをかけた。そんなプレッシャーのなかでも「攻めのゴルフをしたいけど、今の調子じゃできない。ならコースマネジメントをしっかり頑張っていこうと思いました」と冷静になり、パーを拾い続けた。そんな守りに徹したプレーが生きたのが17番ホール。10m以上のロングパットを1.5mオーバーし、ピンチを迎えたが「悪くても上りのパットが残るように」と上りのラインを残し、きっちりとパーパットを沈めた。「今日はパーパットの残し方が上手くいった」と語る、象徴的な場面だった。
高校時代の思い出の地での優勝を意識しすぎるあまり、「数週間前からぐっすり眠れなかった」と語る有村。今週は月曜に早々と仙台に入り、同じ高校出身のプロや高校時代の旧友と、“3ヶ月ぶり”に食事や会話を楽しんだ。「それまでは1人で食事をとることも多かったし、誰かと会って熱く語ることなんて無くて。本当に久しぶりだった」と溜まっていたストレスを自然と発散出来た事も、今週の有村を冷静にさせたようだ。
「今まで私が2位になった時、優勝したのは上田さんと横峯さんばかりでした。今回この2人と優勝争いして、初めて優勝することが出来たので、一皮剥けて成長したのかなって感じがします。殻を破って一つ前進した気がするので、来週のメジャーも自信を持って行きたいですね」。また一つ成長した有村が、今度はメジャーを狙う。
2位 上田桃子
「本当にボギーが多かったので、結果届かなかったですね。早めにプレッシャーをかけていきたかったんですが、アグレッシブにいったのが逆に裏目に出てしまいました。来週は、違ったゴルフになると思いますけど、公式戦ですし、今年は公式戦で勝つことを目標にしているので、今日勝てなかった分を合わせて鬱憤を晴らしたいです」。
3位 横峯さくら
「今日は目標にしていた2アンダーには届きませんでしたが、パット、ショットともによくなってきているの良かったです。スコアはついてきませんでしたが、来週は良い状態で臨めると思います。(有村)智恵に関してはショットも安定していたし、パターも良かった。精神的に強くなったと思う」。