2020.9.5
首位の小祝さくら 12番で一変
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2020-21年JLPGAツアー第4戦、『ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円 優勝賞金1,080万円)大会第2日が9月5日、岐阜県・GOLF5カントリーみずなみコース(6,571ヤード/パー72)で行われた。前日とは一変し、絶好のコンディションに恵まれ、好スコアが続出。65をマークした小祝さくらが通算11アンダーで首位に立った。2打差の9アンダー、2位タイへ比嘉真美子が浮上。3位は蛭田みな美がつけ、3試合連続優勝がかかる笹生優花は通算2アンダー、47位タイで予選を通過した。(天候:晴れ 気温:33.4℃ 風速:2.6m/s)
12番で披露した、8メートルのバーディー奪取。小祝さくらの勝利への執念を見た感じがした。同時に、勝負の転機に。「天気が良かった。1日で5アンダーぐらい、スコアを伸ばさないと最終日のチャンスはない。スタート前からの目標です」と振り返る。後半、猛チャージで自己ベストタイの30をマーク。一気に首位へ躍り出た。
「12番から、いいタッチでパッティングができるようになった。そこまではショートばかりが続いて…。ただ、ショットは前半からよかったから、すべてがかみ合ったと思う」と、この日のプレーを総括。今大会の小祝といえば、忘れられないことがある。2018年シーズン、名勝負のひとつにあげられた申ジエとの死闘だ。雷雲接近でプレーオフが約1時間中断。結果は敗れた。「実力、集中力が足りない」。ポーカーフェイスの小祝が、悔しさをにじませた。奇しくも、今回と同じコース。リベンジのストーリーはできつつある。
この日も残暑が厳しく、湿度が上昇。北海道出身だけに、これまでは暑さが苦手だったが、「今年は暑さに耐えられるようになった。千葉に引っ越して、気候に慣れたからでしょうか。でも、ゴルフをやめたら、北海道に帰りたいですけどね」という。さらに、今週は夏のラウンド中の必需品、手持ち扇風機を忘れてしまった。「準備不足でした」と、反省の言葉を加えている。
JLPGAツアー2勝目をかけ、最終日はラウンド練習などをともに行う、比嘉真美子と最終組で優勝争い。「真美子さんは体力が違う。スイングスピードが速いし、ポテンシャルがすごい。優しい。プレーではショットメーカーですし、あこがれの存在です。最終日、最終組で一緒にプレーするのは初めて。うれしいです」と、言葉が弾む。前週は2位。残暑に咲く、さくらも見たい。
(メディア管理部・宮崎 善秀)
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