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2020.11.13

小春日和のキムハヌル 65で首位発進 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2020-21年第12戦『第36回伊藤園レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が11月13日、千葉県長南町・グレートアイランド倶楽部(6,741Yards/Par 72)で開幕した。小春日和の絶好のコンディション。キムハヌルが65をマークし、7アンダーで1年ぶりの首位スタートを決めた。2打差の5アンダー、2位タイは大出瑞月、大西葵、宮里美香。他の注目選手は渋野日向子、鈴木愛が2アンダーで20位タイにつけ、2週連続優勝を狙う申ジエは1アンダー32位タイからジャンプアップを狙う。
(天候:晴れ 気温:17.6℃ 風速:北西1.4m/s)

 今シーズンのベストスコア65をマーク。キムハヌルが首位スタートを決めた。インスタートの前半から、切れのあるショットでチャンスをつくり、パッティングがさえた。印象的だったのは18番だろう。第2打が右バンカーへ。ボギーのピンチだったが、「5メートルのパーパットが入りました」とキーホールを振り返る。後半も良い流れをそのままに、1年ぶりのボギーフリーのラウンドに満足な表情を浮かべた。

 前々週の樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントではパッティングが復調。「緊張すると、パッティングのタイミングが速くなる。きれいなストロークを心がけ、タイミングに余裕をもたしたら、すごく良くなった」という。これが霊験あらたかな天狗様のご利益なのだろう。出場資格がない前週は、調整と気分転換。自身のインスタグラムには、銀座の歩行者天国でのワンショットなどがアップされている。「友人と買い物や、おいしいパン屋さんへも行ってきました」。

 そして、富士山と並んでミシュランの三ツ星観光地の、高尾山の自然を満喫している。「マネージャーに勧められ、登りました。天気に恵まれ、富士山も見えたのは幸運です」と話した。さらに、「久しぶりの7アンダー。本当にうれしい。残り2日間、自信を持って頑張りたい」と笑顔のリモート会見。高尾山の天狗伝説は有名だ。福を招くなど、衆生救済を施す力をもっているそうだ。3年振りのJLPGAツアーVを目指す。小春日和の青空が、これほど似合う人はいなかった。

(メディア管理部・中山 亜子)

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