2021.3.4
渋野日向子 21年は必死と全力
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第1日
たくさんの目標がある。それだけに、渋野日向子は、「目の前のことを必死に行う。全力です」と簡単にまとめた。21年は1アンダー、20位タイからのスタート。「ギャラリーさんがいらっしゃって、最後まで楽しい。私への拍手はもちろんだけど、同組でプレーする選手への拍手までもうれしい」と感謝の言葉に表情がほころぶ。
この日は3バーディー、2ボギー。「今大会は初出場。(スタートホールで)いきなりチーピンだったけど」と首をひねりながら、今年の初バーディー奪取へと話題が移る。「第2打を6Iで5メートルにつけた。思った以上の良いバーディー。きょう、一番のバーディーでした」と振り返った。
そして、初めて同組でプレーした笹生優花とのラウンドを、「楽しみにしていた。身長の話、足の長さのこと…。たくさんの話をした。飛距離では置いていかれても、足の長さは私が-」。ジョークをまじえながら、言葉が弾む。一方で、自身をもっともっと伸ばすために、今年からあえてコーチをつけず、1人で取り組むことを明らかにした。
「自分で考えてやれることはやろう。そう決意した。確かに、不安はかなりある。でも、決めたことはやり通します」。しっかりした口調で宣言する。理想のスイングを求め、自らが周囲の選手へ助言を求めた。「トップの位置を気にしています。左へのミスをなくしたい。右肩よりも手が上がらないように。再現性の高いショットを打つためです」と試行錯誤を展開中だ。ちなみに、これは石川遼からのアドバイスらしい。
また、パッティングは、「構えて左手を添えたら、4秒以内にストロークする」など、各クラブで創意工夫を行っている。クラブセッティングも変更した。さらなる高みを目指すための変化なのだ。
いざ、勝負。孤軍奮闘である。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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