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2021.3.26

粘りの渋野日向子 カギは振り遅れる練習

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2021 UMKカントリークラブ(宮崎県)第1日

 ハイスコアの大激戦。渋野日向子は忍耐でチャンスを待った。ボギーを叩かないことは、勝負の鉄則。4バーディー、1ボギーの69はまずまずのスタートだった。

 「前半、ショットが荒れ気味でした。それでもノーボギー。10番で2オンに成功してバーディーをとれたし、13番はアプローチを寄せきれずにボギーになったけど、終盤になってショットが良くなった」という。この日はしぶといプレーが際立つ。

 そんなガマンが結実したのは、ラスト2ホール。17番で2メートルを決めると、勢いに乗って18番も4メートルのバーディーを沈める。「この2ホール、すごく手応えがあった」と喜んだ。

「きのうの会見で、集大成と申し上げましたけど、よく考えたらちょっと違う。通過点でした。訂正します」と前置きして、「きょうもミスショットがたくさん。アプローチ、パッティングでしのぐことができた。でも、10番の2オンなど、狙っていきましょうとキャディーさんと話し、怖さがなくなったことも確かです。クラブを振りたいという欲が出てきたのかもしれない」と心情を説明する。

 そんな前向きで明るい気持ちをアシストしたのは、やはりギャラリーの視線と声援だった。「個人的に姿を見てもらってうれしい。私らしい姿勢でプレーした。でも、いいところをお見せしたいという欲も出てきますけど…」。とはいえ、粘りが増したことは、つまりギャラリーのおかげだろう。

 今大会へ出場して、渡米する。「(来年、米ツアーの出場権を獲得するため)できるだけ、試合へ出てポイントを稼ぎたい。しっかり把握しているわけではないけど、そういうふうにシステムが新しくできたそう。はっきりしているわけではないけど、6月末まで帰国しない想定でいます」と明かした。

 それだけに、今週は-の意気込みが見え隠れする。「トップの切り返しがはやい。ワンテンポ遅らせる練習をしないと…。これから、振り遅れる練習をします」と、元気いっぱい。笑いを誘う言葉にも、切れが加わった。

(メディア管理部・宮崎 善秀)

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