2021.6.22
4×3の決意 後藤未有、首位Tスタート
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2020年JLPGA 最終プロテスト(延期日程)第1日が6月22日、茨城県常陸大宮市・静ヒルズカントリークラブ(6,337ヤード/パー72)で行われた。競技は4日間、72ホールストロークプレー。上位20位タイまでが合格する。後藤未有、上野菜々子が6アンダーで首位スタート。1打差の5アンダー、3位タイには桑木志帆、リハナ、佐久間朱莉が続いた。
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《グリーン=スティンプ:10 2/3フィート コンパクション:23mm》
合格への計画が完成。首位スタートを決めた、後藤未有は、「残り3日間、私の目標はパー5ですべてバーディーをとること。ということを仮定して、あと12個スコアを伸ばします」と冷静に話した。
プロゴルファーの大半が「2度と経験したくはない。それほど苦しい4日間」と最終プロテストを表現。それだけに、実力者といえどもプレッシャーでフルに能力を発揮することができないケースが多い。
後藤の場合もそうだった。前回の受験は1打及ばず、22位タイで涙をのんだ。次に頑張るにはどうしたらよいか。反省を徹底分析し、今回は万全の備えで臨んでいる。「前回は一発合格が目標。とにかく、初の経験ばかりで試合前から切羽詰まった感じがした。テストといっても、プレーをすることに変わりはない。技術的なことよりも、思考を変えることからはじめて、きょうのようなスタイルへ変更した」と説明する。
さらに続けた。「特に変わったのは、4月ぐらいだと思う。ショットの調子がいまひとつだった。それまで、極端にいうとすべてのピンを狙ってバーディー奪取を狙う感じでしたけど、チャンスが少なくなったからボギーを叩かないように。思い切って切り替えました。それが、良かったと思う。ショット頼みをやめたら、柔軟な対応ができるようになった」という。
時おり、笑顔を浮かべながらインタビューもスムーズにこなした。過去、JLPGAツアーでは20年のNEC軽井沢72で第1日、首位タイスタートを切って、14位タイがベストフィニッシュ。当時と比較すると、すべてをスケールアップさせていることは一目瞭然だろう。
「このコースでプレーすることがおもしろい。勉強になります。戦略性があるからでしょう。きょうの内容は、パー5でバーディーチャンスをはずしたから70点ぐらい。あす以降も、周囲を気にかけるよりプレーを楽しみます」と心強い限りだ。同じ轍は踏まない覚悟までも、はっきりと見て取れた。
(メディア管理部・宮崎 善秀)
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