2021.8.13
小祝さくら一変 6連続を含む64で首位
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第37戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額8,000万円・優勝賞金1,440万円)が8月13日、長野県軽井沢町・軽井沢72ゴルフ北コース(6,679ヤード/パー72)で開幕した。前週とは一変。朝から雨が降り続き、各選手が「寒い」と口を揃えた。正午の気温は16度。そんなタフなコンディションながら、小祝さくらが8アンダー、64をマークし首位に立った。3打差の5アンダー、2位タイは酒井美紀、穴井詩、辻梨恵。東京オリンピック銀メダルの稲見萌寧は2アンダー、16位タイで大会第1日を終えた。
(天候:雨 気温:16.0℃ 風速:1.8m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:21mm》
一変したのは、気候だけではなかった。小祝さくらが64をマーク。ロケットスタートを切った。首位発進は、さくらが満開のヤマハレディース以来。公式会見へ臨むと、「最初(5番)のバーディーが思い出せない」と興奮を隠しきれない様子だ。
「パッティングだけではない。ショットの調子がすごくいい。私がミスショット、と感じてもすべてボールがピンへ向かっていく」と、これまでにはない不思議な感覚を言葉にした。ハイライトは後半、6連続バーディーだろう。12番で8メートルをカップインさせると、一気にエンジン全開。13番=3メートルと続き、14番=4メートルが決まり、15番では残り120ヤードの第2打を7メートルへ運んだ。これまた、見事に難しいラインを読み切り、鮮やかなバーディーでさらに加速する。
そして、パー5の16番で3メートルを落ち着いて沈め、パー3の17番は7Iで、ホールインワンと思えるような-あわやのシーンを演出。「流れがいいから、すべてがうまくいく。でも、雨が降り続いていたから、とにかく集中力を途切れさせないように注意しながらプレーしました」という。ただし、「スコアはよくても、それほど楽しかったわけではない。必死です」と添えている。
復調のきっかけは、前週のオープンウィークの調整にあった。故郷の北海道で、すべてを見直している。「優勝した時の動画などを見て、何が違うかを考えた。いくつか発見があったけど、これだと感じたのは、テークバックの位置。最近、ちょっと深くなっていた。そこで少しだけ浅いイメージでスイングをすると、プレーン変わり、いい弾道、まったく違うボールが打てるようになったと思います」と明かした。
もうひとつ、不振だったパターもスイッチ。「形状などは同じです。いとこの知り合いの工房でつくったものが届いて、これがしっくりときた。推進力というか、ボールが伸びるのですよ」と解説する。さらに、東京オリンピックで披露した稲見萌寧の最終日が、劇的変化のスパイスとなったことも…。
「17番で首位に並んだことが、本当にすごいなぁ。さすがだなぁと思う。中継を見ながら、私もこのままではダメ、と大いに刺激を受けた」と、しみじみと語っている。この日はプレー中も、パッティングのグリップを変化させるなどの修正を施したなど、勝負に賭ける意気込みまで違ったことを激白。
後半戦へ再加速する、貴重な前週の体験は稲見だけではない。これで、デッドヒートを展開するタイトル争いがますますおもしろくなった。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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